少数民族教師養成プロジェクト:奨学生の卒業式が行われました
先生と奨学生たち
ラオスの大学では、毎年7月に卒業式が行われます。サワンナケート教師養成短期大学とサラワーン教師養成短期大学に通っていた少数民族教師養成プロジェクトの奨学生36名も2年間の教師養成課程を修了し、卒業証書を授与されました。
卒業証書を持つ奨学生
卒業証書
卒業式では、教師養成課程を修了した学生たち、指導にあたった先生がたの笑顔があふれました。今年も卒業を迎えた奨学生たちから支援者様に宛てたお礼の手紙と写真が送られてきました。その一通と支援者様からのメッセージをご紹介します。
奨学生からのお礼の手紙
ご支援者様
遠い国日本でお変わりなくお過ごしでしょうか? 私は、ここラオスで元気に暮らしています。
あなた様の支援を受けて、今日、無事に卒業の日を迎え、民際センターを介してお手紙を書くことができてとても幸せです。2年前、ご支援を受けることができると聞いた時、本当に嬉しかったことが昨日の様に思い出されます。おかげさまで私は、サラワーン教師養成短期大学の小学校教師養成コースを無事に終え、卒業証書を受け取りました。ご支援がなければ、私の家は貧しいので途中で大学を辞めなければならなかったでしょう。このご恩は一生忘れません。教師になりましたら、自分が生まれ育った村の子どもたちを一生懸命教え、地域に貢献します。
私は、あなた様のご親切に何も報いることはできませんが、あなた様とご家族のご健康とご多幸、お仕事における成功をいつもお祈りしています。機会がありましたら、ラオスを訪れてください。いつかお目にかかることができる日を心から楽しみにしています。本当にありがとうございました。
支援者様からのメッセージ
無事に卒業できて、本当に良かったですね。自分のことのように嬉しいです。2年前の入学の時、奨学生証書が届いたときからずっと応援していましたよ。2年の短期大学生活の間に大変なこともあったと思います。きっと頑張って勉強したから、卒業の日を迎えることができたのでしょう。これからも、体に気を付けて故郷の村に帰り、頑張って子どもたちを教えてください。あなたの幸せを遠い日本からいつまでも祈っています。
ラオスの山間部には少数民族が多く暮らしており、固有の言葉を話しています。公用語のラオ語で教える先生はいますが、少数民族の子どもたちは理解することができません。「少数民族教師養成プロジェクト」は、少数民族出身の学生が教師養成短大で学び、先生になって地域に戻り、子どもたちを教える支援をします。