長引くコロナ禍 取り残される子どもたちを救ってください
~あなたの「ダルニー奨学金」が子どもたちの未来を守ります~
4月から新型コロナウイルスの「第二波」に入っているラオスとカンボジア、いまだに収束の兆しはみられません。カンボジアの学校は現在も閉鎖されていますし、ラオスは小・中高校の最終学年以外は休校中です。ラオスは9月に、カンボジアは11月に新学期が始まりますが、今回のパンデミックによる経済停滞の影響により、奨学金を必要とする生徒数が奨学金の提供予定数を大きく上回り、就学できなくなる子どもたちが増えてしまうことが心配されます。
その様な状況を受け、それぞれの国の事業所・所長(カンボジア:チャンディー、ラオス:カムヒアン)が、「コロナ禍において、経済的に恵まれない子どもたちが教育より生活に追われて、本来あるべき教育を受けることができない」と危機感を募らせ、学校や生徒たちの様子を知らせるとともに、「ダルニー奨学金」の新規支援のお願いをしてきました。誰もいなくなった校舎の写真と共に紹介します。
カンボジア
首都プノンペンは、感染が深刻なレッドゾーン、中程度の危険性のオレンジゾーン、危険性が低いイエローゾーンの3つの地域に分けられ、レッドやオレンジゾーンは原則、家からの外出が禁止され、経済活動も制限を受けています。中でもレッドゾーンでは、優先的に政府主導でワクチンの接種が始められています。そこに住む人々のワクチン接種が終われば、制限は徐々に解除される予定ですが、それがいつになるかは不明です。すべての教育機関は閉鎖されており、生徒たちは教育省が監修したオンライン授業をテレビやスマートフォンで受けています。しかし、 民際センターが支援している地方の子どもたちの多くは貧しく、家にテレビもなく、スマートフォンも持っていないのでオンライン授業を受けることはできません。先生から連絡があった時に宿題を取りに学校へ行くだけで勉強についていけなくなることが心配されています。昨年、先生方は村の生徒たちを訪問し、少人数ずつで授業をしていましたが、今年は、先生方も感染予防のため村へ行くことを許されていません。新型コロナ感染拡大の影響で家族が職を失い、民際センターが支援する経済的に恵まれない子どもたちは、生活の一部を支えるため今すぐにでも働かざるを得ない状態になっています。学校が始まる時にすぐ支援しなければ、彼らはもう学校へは戻って来ることはできないでしょう。
ラオス
ラオスでは、4月の半ばから首相令が発出され感染予防のため海外との往来と共に、国内の移動が厳しく制限されています。この制限は、2週間ごとの新規感染者数を基に見直されていますが、この状態がいつまで続くかはわかりません。小・中高校の最終学年以外は休校中ため、スポーツ教育省はオンライン授業を推奨しています。首都のビエンチャンでのいくつかの学校がオンライン授業を実施し、ビデオ教材を使った宿題を出していますが、対面授業に比べて子どもたちの理解は高くないようです。民際センターが支援している学校は、ビエンチャンから車で数時間かかる地方にあり、パソコンやオンライン教育用の機材も整っていないため、先生が家にいる生徒たちと話をすることさえ難しい状況です。2020年4月の第一波では、2か月のロックダウンで新規感染者が減り、通常の生活を取り戻すことができました。ほどなく学校も再開し、通常であれば夏休みの期間(7~8月)に授業を実施して遅れを取り戻すことにより、9月には無事新学期を迎えることができました。現在、ワクチン接種が少しずつ進み、新規感染者の増加は収まりつつありますが、様々な制限を解除できるかどうかは予断を許さない状況です。その影響を受け保護者が失業し、児童就労の増加により就学率が低下し中途退学する生徒も増加しています。この子どもたちを取り残さないために、さらなるご支援をお願いできないでしょうか。今年も、7月には学校が始まり、例年通り9月の新学期には子どもたちが新学期を迎えられることを祈るばかりです。
長引く新型コロナウイルスの影響で、子どもたちが希望を失うことがないように
「ダルニー奨学金」の新規ご支援を⼼よりお願い申し上げます。
あなたの支援は、国を越えて子どもたちの明るい未来を創ります。
「ダルニー奨学金」は、ドナー1人につき1人の子どもを支援し、子どもには誰が支援してくれているのかを伝える、顔が見える、成長が見守れる、1対1の国際里親制度の教育支援システムです。1日当たり40円、月々1,200円、年間14,400円の支援で、子どもが1年間学校に通うことができます。