(特集) ラオスからの手紙ー3
特集でお届けしてきました「ラオスの奨学生からの手紙」も最終回。今回は奨学生のピックとカダエンの支援者方に宛てた感謝のお手紙をご紹介します。「ダルニー奨学金」を受けることにより、安心して学校に通い将来に希望を持つことができた2人の様子をご覧ください。
奨学金は生きる自信を与えてくれました
学校の前で
ピックは14歳、父親と6人の兄弟(彼は上から4番目)とともに暮らしています。母は数年前に、病気で亡くなりました。父親は農民で収入が少なく、子どもたちは休みの日には生活の一部を支えるために働きます。ラオスの農村地区の子どもたちは皆そうですが、ピックも食事の用意や部屋の掃除をし、畑や水田などで農作業を手伝いますが、それらは子どもの体力にはとてもきつい仕事です。
学校の先生は、「ピックは、母親が亡くなってから元気がなく、時々友だちからいじめられていました。でも、ダルニー奨学金を受け、学校に安心して通えるようになったことで、精神的にも安定したのでしょう。活動的になり、自分に自信を持つことができているようで私もとても嬉しく思っています。」と話していました。
本当にありがとうございます。私のことを支援してくださる方がいると初めて聞いた時は、本当に嬉しかったです。自分の人生で、この様にすばらしいことが起こるとは、それまで考えたこともありませんでした。今まで暗かった自分の人生に光が差したようで、将来に希望を持つことができる様になりました。この奨学金は、私に生きる自信を与えてくれたのです。これからは、一生懸命勉強し、できる限りの知識を身に付け地域の人たちの役に立つことができる大人になります。
ピック・ヴォンサード
安心して学校に通うことができて、心から感謝しています。
教室で(右側がカダエン)
16歳のカダエンは、両親と4人の兄弟と一緒に暮らしています。家族は貧しく、両親は畑仕事をして一生懸命家族を養いますが、収入は少なく生活は貧しさから抜け出せません。彼女は、他の兄弟と一緒に家の掃除、料理、畑での作業などを手伝います。ダルニー奨学金を受けて、お金の心配をすることなく学校に通うことができ、支援者の方に、心から感謝しています。
あなた様のご支援に心から感謝しています。ダルニー奨学金のおかげで、私は中学校に通うことができています。このご支援は、私や家族にとって非常に貴重なもので、私たちの人生をより良いものにしています。これからもあなた様のご厚意に報いるためにも一生懸命勉強します。遠いラオスから、あなた様のご健康とご多幸をお祈りしています。
カダエン ゼイアウォング
「ダルニー奨学金」は、ドナー1人につき1人の子どもを支援し、子どもには誰が支援してくれているのかを伝える、顔が見える、成長が見守れる、1対1の国際里親制度の教育支援システムです。1日当たり40円、月々1,200円、年間14,400円の支援で、子どもが1年間学校に通うことができます。
ラオスの締切は7月31日です。