タイの奨学生候補 学校の先生になるために勉強を続けたい
Sawasdee krab!(こんにちは!)
僕はコチャパック・チャンパヤといいます。周りからはケンと呼ばれていて、今12歳の小学校6年生、マハーサーラカム県カエダム郡のバン・ワング・サエン小学校に通っています。生まれたのはカラシン県ですが、小学校4年生の時に両親が離婚し父の実家があるこのマハーサーラカム県へ引っ越しました。今は父と祖父母と一緒に暮らしています。一家の大黒柱である父は米の小作農をしていますが、他にも日雇いで働いています。収入は不安定で、祖父母の薬代や僕の教育費まで支払うには十分とは言えません。父は僕が教育を受け続けることを望んでいますが、今の状況ではその日暮らすことに精一杯です。
父は家族を養うためにずっと働いているため、祖父母の世話や食事の用意、洗濯、皿洗いや掃除などの家事は僕がやっています。それ以外にもプラスチックボトルを集めて売るなどできる日雇いの仕事をして父の負担を少しでも減らすようにしています。
学校では国語と英語の勉強が好きで、将来は先生になりたいです。生徒に読み書きを教え、祖父母や父が育ててくれた恩に報いるような大人になることが目標です。家庭菜園と鶏の世話も好きで、野菜や卵などを食事の材料にしています。友達と遊びながら体を動かすことができるので、サッカーも大好きです。
「一生懸命に生きていれば、将来は必ず良くなると信じています。勉強を続け、教師となる夢を叶えるためには奨学金が必要です。奨学金を受けることができたら、本当に必要なものは何かをしっかり考え、勉強のために最大限有効活用します。奨学金の機会をいただけるのならば、一生懸命勉強を続け、先生や親の言うことも守ると誓います。遠い日本で私や家族への援助を考えてくださる日本の方がいることに心から感謝します。」
タイでは現在も新型コロナウイルスの影響が大きく、特に都市部へ出稼ぎに行った労働者が地元の農村部へ戻らざるを得ないなど今後も長期間に渡って経済的に厳しい影響があることが予想されます。経済的な貧困を抱える子どもたちが1人でも多く勉強を続けられるよう、今こそダルニー奨学金の力が必要です。
NHK アジア総局長 松尾恵輔記者(令和2年からアジア総局でタイやラオスの取材を担当)が NHK WEB 特集「コロナのせいで、進学できない ~約4万人が教育から脱落か~」でタイの現状と事態の切実さを取材し記事にされています。
NHK WEB 特集「コロナのせいで、進学できない ~約4万人が教育から脱落か~」
「ダルニー奨学金」は、ドナー1人につき1人の子どもを支援し、子どもには誰が支援してくれているのかを伝える、顔が見える、成長が見守れる、1対1の国際里親制度の教育支援システムです。1日当たり40円、月々1,200円、年間14,400円の支援で、子どもが1年間学校に通うことができます。皆様からのご支援、お待ちしております。