タイの奨学生候補 一生懸命勉強して家族の支えになりたい
タイの奨学金候補生、カラコット君の生活の様子をお届けします。
ボロボロの家で家族と暮らす
サワディーカー(こんにちは)。僕はカラコット・クラウォン、コーンケーン県に住む小学6年生です。僕は両親と祖母、姉、弟、そして叔父との7人家族で、両親は農業に従事していますが安定した収入はありません。小さな田んぼを借りて家族の分のお米を作って暮らしていますが十分な量ではないため買って補う必要があります。収入を増やすために両親は日雇いの仕事をしていますが、家族を養うには十分ではありません。
家はとても古く、木の壁とトタン屋根でできています。壁も屋根もボロボロでいくつも穴が空いており、風と日をよけるだけが精一杯で、雨が激しく降るときは浸水します。
両親は僕たち子ども3人の学費が必要です。そのため、僕は学校が終わると弟の面倒を見たり、水牛の世話をしたりして両親の手伝いをしています。
学校の様子
「カラコット君はいつも教室の掃除や授業の教材運びなど、教師の手伝いを進んでしてくれる模範的な生徒です。クラスではおしゃべり好きな面もありますが、一生懸命勉強に励み昼休みはよく図書室で本を読んでいます。」と先生は話します。
前の学期はオンライン授業が実施されていましたが、僕の家にはスマートフォンがないため、友達にお願いして一緒に授業を受けさせてもらいました。勉強に遅れたくなかったからです。特に、自分の想像を形にできる図工の時間が好きです。そして、紙の小さなグライダーを作って飛ばす大会では、コーンケーン県第2地区の代表に選ばれました。
勉強を続けて学校の先生になりたい
将来は学校の先生になりたいです。僕の学校にいる先生たちは皆いい人で、僕もそんな大人になりたいと思っています。努力すれば必ず報われると信じています。努力をしたからこそ、グライダーの大会で代表の座を得ることができました。
もし奨学金をもらえるのであれば、通学のための靴やかばんなど必要なものを購入するために使う予定で、家計を助けることができます。たくさん勉強して大学へ進むことが目標ですが、今の両親の収入ではとても学費を払うことができないでしょう。なので、せめて専門学校へ進み十分な技術を身に着けて両親と家族の支えになりたいです。
奨学金を得ることができれば、将来のために一生懸命勉強を続け、いただいたお金を少しも無駄にしないように賢く活用することを誓います。ご支援よろしくお願いします。
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「ダルニー奨学金」は、ドナー1人につき1人の子どもを支援し、子どもには誰が支援してくれているのかを伝える、顔が見える、成長が見守れる、1対1の国際里親制度の教育支援システムです。1日当たり40円、月々1,200円、年間14,400円の支援で、子どもが1年間学校に通うことができます。皆様からのご支援、お待ちしております。