中学生が修学旅行の一環で事務局を訪問し、1時間半の学習会
「一番心に残った言葉は『責任は無い。関係はある』という言葉です」――。
10月25日、書き損じハガキ等を集めてタイの中学生を支援している盛岡市立下橋中学校の2年生6名が、修学旅行の一環として事務局を訪問。
弊センターのスタッフが、同校が支援しているタイやラオスの子どもたちについて話をしました。
まず身近にあるコンビニの話から始めて、日本の食料廃棄物は年約2,200万トン(2004年)、食料の輸入は年約5,000万トン(2005年)。
その一方で、栄養不足は世界で8億人(うち、子どもは3億人)もいるのに、食料支援は750万トン(2007年)に過ぎない。
頭に世界地図を描いて、こうした食料の流れの中に(流れの外ではなく)私たちが暮らしていて、その流れの中に飢えている子もいるということを理解してください――という話をしました。
そして3億人分の1として、タイとラオスの奨学生の個別具体的な例を一人ひとり紹介しました。
後日、生徒の皆さんから感想文が事務所に届きました。以下はその抜粋です。
「今回、訪問させて頂いて、一番心に残った言葉は『責任は無い。関係はある』という言葉です。正直言うと、今までは私一人が何かしたって何も変わらないだろうと思っていました。しかし今回、色々なお話を聞いたり、この言葉を聞いたことで、私にも関係があるし、出来ることがあることも知りました。少しずつでも、書き損じハガキを集めたり募金をしたりしていこうと思っています。そして周りにも呼びかけていきたいと思います。小さな力でも、集まれば大きな力になると信じています」
「私が感じたことは、日本の食料の使い方です。約半分弱も食料を捨てていて、それらを貧しい地域に分ければ、今よりもっと世界中に幸せになると思います。しかし、今の日本は『自己中心的』といってもおかしくないと思います。とてももったいないことを平気でやっているのが、自分の生活している国だと思うとはずかしいと思いました。また、このように、世界の人々が幸せに生活するために活動している人もいる一方で、もったいないことをしている人もいる今の現状を変えていかなえればならないと思います」
民際センターでは、ラオス・カンボジア・タイの経済的に恵まれない子どもの支援を考えている学校を対象に、事務局で授業をしたり、出張授業をしたりしています。お問い合わせは担当・冨田まで。