教師だから見える生徒たちの変化 ~ベトナムからの感謝の手紙~
ベトナムのタイビン省で中学校の教師として働く、ブ・カオ・ミンさんからのお手紙をご紹介します。
生徒たちを長年見守ってきた教師の彼だからこそ感じる生徒たちの変化があります。
ダルニー奨学金がどのようにベトナムで役立っているかが分かる貴重なお手紙です。どうぞご覧ください。
親愛なる日本の支援者の皆様
私はベトナムのタイビン省のアンバイ中学校で文学を教えているブ・カオ・ミンと申します。
教師として、日々生徒たちと共に過ごし、長年その成長を見守ってきました。
ベトナムのテト休暇(正月)の時期に、経済的に恵まれない我が校の生徒たちに、一度もお会いしたことがない日本の支援者からの奨学金が授与されることにいつも感激しています。他の教師や保護者、生徒たちも同じ気持ちで感謝しています。支援者の皆様、そして民際センターと赤十字社(※)のおかげで、我が校の貧しい生徒たちは、他の生徒たちと同様に新しい服を着て、新しい教材で勉強することができています。
私たち教師はこの素晴らしい支援にとても感動し、生徒たちに日本のことを紹介しています。日本の話をしたり、メディアを用いたり、課外活動を行っています。日本は高校卒業後に訪れるには理想の場所であり、日本人は勤勉で不屈の精神を持っているので、日本から学ぶことがたくさんあると生徒たちに教えています。
皆様の支援により、我が校の生徒の生活は改善されました。生徒たちから幸福感や勉強への意欲を感じます。さらに自信と社交性が育まれてきているのを感じ、私たち教師はとても嬉しく思っています。奨学金は物質的な支援だけでなく、目には見えない心の支援にもなっているのです。また、奨学金を受けることで、生徒たちは相手のことを思いやることを深く学んでいます。皆様からのご支援が彼らの大きなモチベーションになっています。
そして、我々教師も、生徒の変化を目にすればするほど、教えることへのモチベーションが高まります。民際センターと赤十字社(※)と我が校が責任を持ってしっかり協力しつつ、奨学金を提供していくことをお約束します。民際センターのダルニー奨学金事業が継続的に発展し、経済的な問題で苦しむより多くの生徒たちを支援できるように願っています。
※赤十字社は、民際センターがベトナムタイビン省においてダルニー奨学金事業を実施する上での協力団体です。
「ダルニー奨学金」は、ドナー1人につき1人の子どもを支援し、子どもには誰が支援してくれているのかを伝える、顔が見える、成長が見守れる、1対1の国際里親制度の教育支援システムです。1日当たり40円、月々1,200円、年間14,400円の支援で、子どもが1年間学校に通うことができます。皆様からのご支援、お待ちしております。