【子どもたちに本を贈ろうキャンペーン】スタート!
~図書室のない学校へ本を届けませんか?~
11月1日は≪本の日≫。日付の「111」が本棚に並ぶ本の姿に見えることから、書店に足を運ぶきっかけや読書の活性化を願って定められた記念日です。この≪本の日≫にちなみ、民際センターでは今年も「子どもたちに本を贈ろうキャンペーン」を実施いたします。今回は支援国の一つ、カンボジアの図書事情についてご紹介させていただきます。
教師も学校も書物も失った、カンボジアの歴史
カンボジアは1970年代後半のポル・ポト政権下において、医師や教師などを含む知識人が大量虐殺された暗い歴史を背負っています。「本を読める」というだけで殺されてしまった人々もおり、犠牲者の数は100万人以上にのぼると言われています。同時に学校が廃止され、書物も廃棄され、識字率は低下していきました。
今も続く慢性的な本不足
ポル・ポト政権崩壊後、教育政策に重きが置かれるようになったカンボジアでは、学校、教師、教科書などの不足改善に向けた取り組みがなされてきました。しかし国の教育予算は限られ、今も慢性的に本が足りない状況が続いています。
図書室があるのは4校に1校
2021-2022年の教育統計によれば、現在カンボジア全土にある9,118校(※1)の小・中・高校のうち、図書室(※2)があるのはたった2,324校です。農村部には書店がなく、子どもたちが日常的に本を入手するのは困難です。
※1:小学校7,306校、中学校1,253校、高校559校
※2:空き教室などを少量の本の置き場として利用している状態を指します。
こうした状況は、子どもたちから読書の機会と意欲を奪い、教育レベルの低下にもつながります。読解力が無ければ、すべての教科の授業についていけなくなってしまうからです。
今回はカンボジアについて詳しくご紹介しましたが、本が不足している状況はラオスでも同様です。そこで⺠際センターでは、カンボジアとラオスの地⽅部にある⼩・中学校へ図書セットを贈る「図書⽀援プロジェクト」を⾏っています。現地職員がそれぞれの国の⺟語(クメール語・ラオス語)で書かれた本を厳選し、昔から伝わる物語や必要な知識が詰まった本をセットにして学校に届けています。この機会に是⾮、カンボジアとラオスの学校への図書⽀援をご検討いただけますよう、皆様にご案内申し上げます。
「図書支援プロジェクト」では…
●支援国をラオス・カンボジアから選べます
●お申込みから約6ヵ月で学校へ本が寄贈されます
●1セットにつき、ラオスは小・中学校いずれの場合も約90冊、カンボジアは小学校への寄贈であれば約120冊、中学校への寄贈であれば約160冊の本をお届けします(※3)
●寄贈される本箱または本に、ご支援者様のお名前が記載されます
●支援者様には、本を受け取った子どもたちの写真入りレポートをお届けします
※3:為替の影響により冊数が変更になる場合がございます。また、寄贈先が小学校になるか中学校になるかは現地の状況によって決まります。
キャンペーン期間中、下記の目標数を掲げて実施いたします!
図書室がなくても、図書セットが届けば、学校の子どもたち皆で回し読みをすることができます。ぜひこの機会に、学校へ本をプレゼントしてみませんか?皆様からのご支援をお待ちしています。