熊谷組様 オンラインでダルニー奨学金授与式
株式会社熊谷組様は、2020年より毎年ダルニー奨学金を通じてミャンマーの中学生たちの就学を支援してくださっています。2024年度は10名の奨学生たちが中学4年生として新学期を迎えることができました。11月19日、ヤンゴン・タンリン地区にあるミョーハウンイースト小中学校にて、熊谷組様と民際センターの合同奨学金授与式が行われました。
初めてのオンライン中継
熊谷組様の社内には、ダルニー奨学生たちとの交流を担当されている「見守り社員」がいらっしゃいます。毎年趣向を凝らしたお手紙を作成し、社内でミャンマー語に翻訳したものを奨学金とともに届けることで、年々交流を深めてこられました。今回はさらに初の試みとして、現地と日本をリアルタイムでつなぐオンライン中継が実現し、見守り社員以外の熊谷組の皆様方にもミャンマーでの授与式の様子をご覧いただくことができました。
会場の様子:向かって右側に校長先生と奨学生たちが着席/左側手前は熊谷組様と民際センター職員
校長先生と民際センターミャンマー事業所長のスピーチとともに開会した授与式。10名の奨学生たちへダルニー奨学金と手紙が手渡され、続いて奨学生たちから1人ずつ、日本から見守る熊谷組社員の方々へ画面越しにメッセージが伝えられました。以下、ビデオキャプチャから臨場感のある会場の様子をご覧ください。
熊谷組様から奨学金と手紙を受け取る奨学生
手紙の返事を書く奨学生たち
便箋を斜めに傾けて書くのがミャンマースタイル
奨学生とは別の生徒たちがダンスを披露してくれました
最後に全体で記念撮影をして、式典は幕を閉じました
現地で授与式に参加された熊谷組H様からのメッセージ
「熊谷組は2015年からミャンマーにて校舎建設による社会貢献活動を行ってきました。ミョーハウンイースト小中学校は、校舎建設3校目の学校です。学校に教室が足りないことが原因で進学をあきらめていた生徒たちのために、校舎建設によりその課題を解決、勉学継続のために民際センター様を通じて奨学金授与を行い、ハードとソフトの支援を行ってきました。今回、支援していた生徒が中学課程最後の年でもあるため、初めて日本とミャンマーを結んで奨学金授与式をライブ放送しましたが、どうにか電気も通信も切れることなく、当初想定していたより多くの社員に見てもらうことができ、ミャンマーを身近に感じられる機会になったと思います。無事に中学課程を終えられる生徒の晴れやかな姿を実際に見る事ができ、個人的にも感無量です。今後は、一人でも多くの生徒が、それぞれのより良い人生を歩んでいって欲しいと願っています。」
民際センター事務局長からのメッセージ
「内政外交両面で混乱しているように見えるミャンマーですが、これまで報道で目にしてきた様子は限定的であり、実際に訪れてみるとそこには変わらない日常がありました。一方、経済制裁の影響が徐々に教育へ波及しており、そのような中、子どもたちの満面の笑みは、心が癒され、熱い気持ちが込み上がります。より多くの支援を届けたいとあらためて考える一日となりました。ありがとうございました。」
熊谷組の皆様、現地学校関係者、民際センターの現地スタッフを含め、さまざまな人の手を借りて実現した合同奨学金授与式でした。「ダルニー奨学金」を通じて、ミャンマーと日本との交流をこのような形で続けてくださっている熊谷組様に、心より御礼申し上げます。