【タイ&ミャンマー:ダルニー奨学金年末キャンペーン】
民際センターの支援地域であるタイとミャンマーのダルニー奨学金の締切日3月20日が近づいてまいりました。民際センターでは、タイとミャンマーの中学生がひとりでも多く学校に通えるよう、「ダルニー奨学金年末キャンペーン」を実施いたします。年末年始のこの時期に、ぜひ新規ご支援についてご検討いただき、皆様の温かいご協力を賜りますようお願い申し上げます。
タイ【昨年奨学金をもらえなかったタイの生徒たちにセカンドチャンスを!】
2024年度、奨学金を希望した生徒への奨学金提供のため最大限の努力をいたしましたが、残念ながら全ての希望者に奨学金を届けることができませんでした。最終的に希望者の内、1,194人(約12%)の生徒が教育支援を受ける機会を逃すことになり、彼らの将来に不安を残し、家庭の経済的困難のために中途退学するリスクを現在も抱えています。下記に紹介するような生徒たちが今年は奨学金支援を受けることができるように、2025年度(2025年3月20日締切分)の奨学金支援を募集しております。
パッチさん(13歳、中1、ルーイ県在住)
彼女は幼い頃に両親と死別したため、両親の存在を感じることなく育ちました。しかし、このような困難が彼女の夢を妨げることはありませんでした。毎日、祖父母の家事を手伝い、彼らの負担を減らそうとしています。学校で一生懸命勉強をして、大人になったら働いて家族を経済的に支え、貧困から解放される未来を夢見ています。
オムシンくん(13歳、中1、ノーンブアランプー県在住)
彼は責任感の強い少年で、早くから勤勉であることの重要さを学んできました。毎朝、学校に行く前に父親の食事の支度を手伝います。彼の家族は常に経済的な苦境に直面していますが、彼は決して希望を失いません。 オムシンは家族を養うために海軍に入隊することを夢見ており、父親を助け、愛する家族のためにより良い生活を送れるようになることを目指しています。
この2名は奨学金を待ち望んでいる生徒の一部です。あなたの支援が彼らの人生を変え、明るい未来を築くチャンスを与えます。ぜひこの機会にご支援をご検討ください。
ミャンマー【私が見たミャンマー:事務局長 松田篤】
左手前:事務局長の松田 右手前:ミャンマー事業所所長のゾーゾー
民際センターの事務局長に就任して、11月に初めてミャンマーを訪れました。外務省の渡航情報や各メディアの報道から、入国前は不安な気持ちを抱いていましたが、旧首都ヤンゴン市内及び郊外では、内政不安や緊迫した様子を感じることはありませんでした。ミャンマーに関する報道は局地的で曲解されることもあり、現地でお会いしたミャンマー事業所のゾーゾー所長もそのことについては嘆いていました。
ダルニー奨学金の授与式に参加する機会がありましたが、とても明るく無邪気に学校生活を送っている生徒たちの姿を見て安心しました。校庭で楽しそうにチンロン(日本の蹴鞠のようなもの)をしたり、1教室に約160名もの生徒たちが集い、その生徒たちを1人の先生が一生懸命教えていましたが、そのような環境でも生徒たち一人ひとりが楽しそうに学ぶ姿が印象的でした。
親御さんがお弁当を学校に届けたり、校舎の草むしりなどの美化清掃をしていたり、地域の大人たちも含め、皆で子どもたちを見守っていることが伝わりました。さながら、昭和の日本の学校を感じさせるのどかな時間が流れていました。確かに物は足りず、設備が整わず、質の高い教育を提供できているとは言えない状況であったとしても、その中で喜んで学ぶ子どもたちの姿に希望を感じました。このような子どもたちに出会ったことで、ダルニー奨学金の重要さを私自身知ることができ、さらに子どもたちの未来のために支援していきたいと思わされました。現在、2025年度(2025年3月20日締切分)の奨学金支援を募集しております。ぜひ、ミャンマーの子どもたちへのダルニー奨学金支援をご検討いただければ幸いです。
「ダルニー奨学金」「HOPE奨学金」は、ドナー1人につき1人の子どもを支援し、子どもには誰が支援してくれているのかを伝える、顔が見える、成長が見守れる、1対1の国際教育里親制度です。皆様からのご支援、お待ちしております。