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1月 2020
貧困と教育(カンボジアの奨学生 ボ・ソナト)
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貧困は、子どもたちが当然受けるべき教育の妨げとなり、教育を受けられない子どもたちが暮らす社会は、経済的にも発展することができません。社会は、人財によって形作られているからです。
カンボジアは、近年広く貧困を減らすべく努力をしてきました。しかし、貧困率はなかなか下がりません。何百万人もの人が貧困ライン(一日の収入が1.9ドル以下)で暮らしています。貧困ラインは超えているのですが一日の収入が2.9ドル以下(貧困と言われる人たちよりも約1ドル多い収入)で暮らしている人も多く、その人たちも、不況や災害などの外的要因が発生した際は真っ先に影響を受け、さらに親族の不幸や病気があった場合には、生活に大きな支障をきたします。その割合は、2011年時点で全人口の41%が1日2$以下で暮らし、72%が3$以下で暮らしていると言われています。
貧困は、子どもたちの教育に大きな影を宿します。カンボジア教育省の報告によると、カンボジアにおける中学校の就学率は56.5%、高等学校は28.1%です。そして、中学校の中退率は15.8%、高等学校は16.9%です。
ボ・ソナトは13歳でカンボジアの地方、サングクムツメイ中学校の1年生です。7人兄弟の末っ子で、父は字が読めず、母も貧しい家庭で育ち小学校4年生までしか学校に通っていません。ソナトの父と母の収入は不安定ですが、子どもたちにはなんとか、教育を受けさせたいと思っています。
家の前で