タイ・バンコクの日本商工会議所が2010年4月1日に日系企業1301社にアンケート調査した。
その結果によると、タイにおける日系企業の進出地域は①製造業と②非製造業で、以下の通りでした。
①製造業
バンコク及び同周辺:47% 中部地区:51% 東北部:1%
②非製造業
バンコク及び同周辺:93% 中部:7% 東北部:0%
また、給料については、製造業における高卒の初任給(基本給=月給)が5,800バーツ(1バーツ=3円として17,400円)で、6,000~6,999バーツが33.2%、7,000~7,999バーツが28.8%でした。
一方、ダルニー奨学金を申し込む際、両親の職業と家族の年収を書き込む欄があり、その統計から職業は圧倒的に農家、そして家族の年収は7~10万円です。東北地方には日系企業を含む外資系企業の進出が皆無に等しく、地場産業も多くありません。そのため、農業では低く不安定な収入しか得ることができない現実の中で、親も子どもたちも機会があれば、他の地域に出稼ぎに出てしまいます。
<タイ東北地方の中学生>
高校さえ卒業すれば、就職する機会が得られるかもしれません。
タイ東北地方には中学校すら卒業できない、経済的に貧しい子どもがまだ大勢いますが、彼らの中学卒業を支援することが貧困から抜け出す第一歩ではないでしょうか。
タイ奨学金のご支援をよろしくお願いいたします。