年末キャンペーン【ダルニー奨学金 タイ】
この年末にタイの子どもたちにダルニー奨学金を
約100年前から、外国系企業を受け入れ始めたタイは、工業化に伴い社会構造が二分化していきました。
工業化の中心となったバンコクとその周辺は、急速な発展をしている経済型社会層と、従来から、作物を収入源とする農村地区における農村型社会層とに、タイという一つの国においての二分化が起こり続けています。経済型社会で暮らす人々の人口はタイの総人口の約26%(内バンコクは12%)といわれていて、残りの約74%が農村型社会で暮らす方々になります。日本が、目にするタイの情報のほとんどが経済型社会のものであり、その情報だけであたかもタイ全般を知る、ということにはなりませんし、GDPや経済成長率などの指標だけでは理解しきれるものではありません。経済の成長が、タイ全土に広がらず、地方ではいまだに苦しい生活を強いられています。特にタイ東北地方と都市部との格差は大きく、北部や東北部から首都や首都周辺部の工業地帯、あるいは海外に出稼ぎに出る労働者は多く、スラムの数は全国で1,500~2,000と言われています。また、タイ国内の新型コロナウイルスの感染拡大は収まる気配がありません。
8月上旬には感染者数が急増し、ピーク時には1日2万人を超える日もあり、現在も1日6千人を超える日がまだ続いています。新型コロナウイルスの影響による経済の停滞により、タイ東北地方などの農村部や貧困地域では、都市部への出稼ぎの制限などの影響も大きく、両親が仕事を失い経済的な問題により、進学を諦めたり、中途退学せざるを得なくなる生徒が増えています。民際センターおよびEDF-Thai(タイ事業所)は、現時点のみならず⻑期的に⼦どもたちの教育機会が失われる危険性を懸念しております。将来的に貧困が数倍になって襲いかかる可能性があるためです。
NHK アジア総局長 松尾恵輔記者(令和2年からアジア総局でタイやラオスの取材を担当)が NHK WEB 特集「コロナのせいで、進学できない ~約4万人が教育から脱落か~」でタイの現状と事態の切実さを取材し記事にされています。
NHK WEB 特集「コロナのせいで、進学できない ~約4万人が教育から脱落か~」
奨学金希望の生徒数が、提供可能な奨学金口数を大きく上回っています
現在、奨学金希望の生徒数が、提供可能な奨学金口数を大きく上回っています。新規のダルニー奨学金が必要です。また、奨学生にとっても奨学金は学校に通うことができる生命線であり、支援中止は中途退学に直結する危険性が非常に高くなります。進学を推進する、一人の中学生を入学から卒業まで見守る支援、もしくは、中途退学をさせないための1年のみの単年の支援も、今は同様に必要な状況です。
民際センターの民際とは、民と民とを結ぶ1対1の国際協力を意味します。あなたと子どもが奨学金支援を通してつながり、お互いを知り、国を越えて心が繋がる支援となることを願っています。
希望の光となる支援を待っている子どもたちがいます。クリスマスプレゼントとして、一人の子どもの未来につながるダルニー奨学金の支援を、何卒よろしくお願い申し上げます。
「ダルニー奨学金」は、ドナー1人につき1人の子どもを支援し、子どもには誰が支援してくれているのかを伝える、顔が見える、成長が見守れる、1対1の国際里親制度の教育支援システムです。1日当たり40円、月々1,200円、年間14,400円の支援で、子どもが1年間学校に通うことができます。
タイの締切は3月20日です