教育支援を待ち望むタイの小学校6年生
タイは、5月に新学期を迎えます。小学校から中学校へ進学することは、日本ではごく当たり前なことですが、民際センターが支援するタイの東北部には、経済的に恵まれず支援がなければ中学校へ行けない子どもたちが大勢います。
紹介するカンコンくん(小学校6年生)もその1人、学校も勉強も大好きですが、コロナ禍でお父さんは失業し、お母さんは交通事故に遭い、世帯収入が激減しました。支援がなければ中学校に進学することはできません。
家族と(中央がカンコンくん)
お皿洗い中
こんにちは。私の名前は、アナンタウット カンコンです。スリン県スラウィッタヤコム小学校の6年生です。
家族は、祖父母、両親、叔母、兄(中2)、弟(幼稚園)、私の8人です。汚水処理施設の近くにあるトタンでできた古い小屋に住んでいます。祖父は、年老いているため健康状態が良くありません。祖母は、糖尿病、祖父は高血圧症のため、定期的に病院に通い、薬が必要です。父は、新型コロナウイルスの影響で職を失いました。以前は、ミュージシャンとしてお客さんの前で音楽を演奏し、生活を支えていました。しかし、感染を心配した観客からのキャンセルが相次いだためコンサート活動が縮小し、結果父の収入はなくなりました。母は、化粧品店で働きその稼ぎは1日300バーツ(日本円で約1,000円)です。その一家の大黒柱だった母が、先日交通事故に遭い、足を骨折したのです。母は、職場の社会保障に加入できなかったため、治療費が多く必要になりました。我が家の収入は、母が稼ぐその収入のみだったので、それがなくなった今は、親戚や近所の人たちに助けてもらいながら生活していますが、私たち兄弟の教育費を払うことができません。
私は、勉強が好きで、学校から帰ってくるとまず、皿洗い、掃除、弟の世話をするなどの家事を済ませてから、学校で勉強したことを復習し、読書もします。得意な科目は、図工とタイの伝統舞踊。時間のある時に、舞踊やその歌を練習することが私の楽しみです。そして、将来は、インテリアデザイナーか建設技術者になりたいと思っています。
授業中(カンコンくんは中央)
舞踏会の様子(前列の右から2番目がカンコンくん)
もし、ダルニー奨学金の支援をいただけたら一生懸命勉強し、様々なことに真面目に取り組み、両親に対する感謝も忘れません。中学校を卒業できたら、職業訓練校に進学し技術を身に付けたいと考えています。
どうか、私を支援していただけないでしょうか。ご支援を受けることができたら一生懸命勉強して、いただいた奨学金は有効に活用します。そして、将来、安定した職業に就き家族を養いたいと思います。
カンコンくんは、支援を受けて就学を希望する奨学候補生の1人です。将来、この子たちが、中学校に進学することで将来に夢を持つことができるのです。皆様の温かいご支援をどうぞよろしくお願いいたします。
「ダルニー奨学金」は、ドナー1人につき1人の子どもを支援し、子どもには誰が支援してくれているのかを伝える、顔が見える、成長が見守れる、1対1の国際里親制度の教育支援システムです。1日当たり40円、月々1,200円、年間14,400円の支援で、子どもが1年間学校に通うことができます。
タイの締切は3月20日です。