2023年【子どもたちに自転車を贈ろうキャンペーン】今こそ 通学自転車で子どもたちに応援を!
民際センターでは、2023年もラオス・カンボジアで通学用自転車を待っている子どもたちを応援するために「子どもたちに自転車を贈ろうキャンペーン」を開催します!
数キロ先の学校に通うために
カンボジア・ラオスの農村部では舗装道路や、電車などの公共交通手段がありません。家と学校間の距離は子どもたちにとって学校に通い続けるための大きな障害となります。
また、両親が共働きの場合や、両親と離れて祖父母と暮らしている子どもにとって、朝と夕方は多くの日々の雑用があります。皿洗い、家畜の餌やり、畑仕事の手伝い…それらをこなし、何キロも歩いて通学した学校では子どもは疲れて勉強に集中することができません。
このような環境にいる子どもの多くは、残念ながら勉強を楽しむ機会を失い、授業についていけなくなることがあります。そして、いずれ卒業を待たず中途退学してしまいます。
自転車寄付が可能にすること
民際センターは2014年以降、計2,009台の自転車をカンボジアとラオスの子どもたちに届けてきました。
学校から離れた場所に住み、かつ経済的に困窮した家庭に育つ子どもに1台の自転車があれば、通学時間を半分に短縮し、その分、温存された体力で勉強にも取り組むことができます。
子どもは無事に学校を卒業すると、教育の大切さ実感し、受け継いでいきます。将来家庭を持った時に、自分の子どもにも教育を受けさせることで、次世代の貧困の連鎖を断ち切ることにつながります。
ラオスの授業風景
家庭で自転車は買えないの?
自転車の寄付先はラオスとカンボジアのどちらかを選んでご支援いただけますが、今回は特にカンボジアの事情についてお伝えしたいと思います。
カンボジアの農村部に住み、特に経済的に困窮する家庭にとって、子どもへ自転車を買うのは大変なことです。IMFの2022年の統計によると、カンボジアはASEAN諸国(東南アジアの10ヵ国)の中でGDPが下から数えて3番目でした。経済成長の目覚ましいタイに比べてカンボジアの経済はまだ発展途中です。
上の表(右)ではカンボジアの平均月収の例を表していますが、民際センターが支援する子どもたちの家庭の多くは農業従事者です。自分の畑を持っていないために畑を借りて収穫物を売ったり、または季節労働者として収穫のみを手伝い、普段は市場などで日雇い労働をしている家庭もあります。
それらの職種は毎日仕事があるわけではないため、多くの場合収入は安定していません。
カンボジアで自転車は、市場で購入しようとした場合、およそ75USドル(2023年現在 日本円に換算して約11,000円)で売られています。参考までに、カンボジアの物価の例を上の表にまとめてみました。買い物をする地域や、それぞれの品物の市場における需要により金額に多少の差はありますが、目安として日常的に消費する食品・娯楽であれば日本に比べて物価が安いことが伺えます。月収150USドルの非正規労働者であれば、75USドルもする自転車は大変高価な買い物であることがわかります。
今こそ 通学自転車で子どもたちに応援を!
民際センターでは、通学用自転車を待つ子どもたちのために、2023年9月末までにラオスとカンボジアでそれぞれ100台、合計200台の自転車を届けることを目指しています。ぜひ、この機会に自転車寄付にお申し込みくださるよう、お願いいたします。
ご支援者様には自転車を受け取った生徒からサンクスレター(それぞれの生徒の写真と、手書きメッセージがついたポストカード)をお届けいたします。また現地において、生徒にはご支援者様のお名前を記した証書が届けられます。自転車を届けてくれた日本に住む支援者様のお名前を、子どもたちもしっかり知ることができます。
(左)ラオスのサンクスレター。(右)カンボジアに贈られた自転車
通学自転車支援について
特定公益増進法人として定められている公益財団法人民際センターへの寄付金は、所得税、相続税、法人税の税制上の優遇措置を受けることができます。
また、一部の自治体では個人住民税の寄付金控除の対象になります。