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7月 2016
【カンボジア】中学に行きたいカンボジア少年の今
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<レンとおばあさん。家の前で>
レン・サラックは今年、コンポンチュナン県の農村部の小学校を卒業します。
先生になりたいと思っているので、10月から始まる中学校に行きたいと思っています。
レンのお母さんが亡くなると、お父さんはレンときょうだい(レンのお姉さんと弟)を捨ててさっさと再婚してしまいました。
そのため、3人はおばあさんの家に住むことになりました。しかし、おばあさんの生活も極貧でした。
それで、お姉さんは中1で中学校をやめて町に行き、仕事をみつけました。
何とかやりくりして、毎月30ドルを送ってくれます(お姉さんの仕事は不明です。
中1で毎月30ドルの仕送りをすることができる仕事とは一体なんでしょうか)。
それだけでは生活できないので、レンは放課後や休日に近所の農作業の手伝いをしたり、魚を捕まえたりしながら、わずかなお金を稼いでいます(1日1ドルを少し超える程度)。
レンが通いたい中学校は6キロ先にあります。
生活のため、早朝や放課後に仕事をしてわずかでも収入を稼ぐ必要があるレン。
レンにとって、歩いて往復12キロを通学することは仕事をする時間を奪い、それが家族の生活を直撃する可能性があります。
「私にはもはやレンを中学校に通わせるだけの収入がありません」と、おばあさんもレンの将来を心配しています。
レンはカンボジアの農村部に見られる子どもたちの、ほんの一例です。
コンポンチュナン県の統計によると、2015年度の同県の中学就学率は53.5%、中退率は21.2%です。