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12月 2020

今、教育支援が必要な子どもたち カンボジア

カンボジアも日本と同様に、義務教育は中学校までです。
しかし、すべての子どもが中学校に進学できるわけではありません。

2019年のカンボジア教育省のデータによると、中学校の就学率は45.7%、中途退学率は18.6%。半分以上の子どもたちが学校に通えていないことになります。地方に行くほど、就学率は低くなります。主要な産業が農業であるにもかかわらず、多くの人は自分の農地を持たないため安定した収入がなく、親は子どもを学校に通わせる余裕がありません政府は、すべての中学生に中学校教育を受けさせようと奨学金を提供していますが、財源不足のため必要な子ども全員を支援することはできないのですこれから紹介する子どもたちは、みな小学校6年生。通常なら、来年は中学生になりますが、支援がなければそれもかないません。

ボウン ソクナさん

 

ボウンは、12歳。クラチェ州サンボア郡に住んでいます。3人兄弟の真ん中で、兄は、家庭に経済的な余裕がなく中学校に進学することができませんでした。「私の家には、学用品や制服を買うお金がないので支援がなければ学校に通うことができません。もし、奨学金をもらうことができたら、一生懸命勉強して学校の先生になって地域に貢献できる人になりたいです。」と言います。母親は、「うちは、収入が少なく自分たちの力だけでは子どもたちを中学校に進学させることができません。ボウンだけでも中学校に通うことができれば本当に嬉しいです。そして、教育を受ければ、安定した仕事につくことができ、私とは違う人生を歩むことができるでしょう。私は、小学校しか卒業していなので、農民になる以外の選択肢はありませんでした。娘は勉強が好きなので、支援を受けて中学校に通うことができるなら、きっと一生懸命勉強します。」と話します。

ソク キンくん

ソクは14歳。クラチェ州サンボア郡に母と二人で住んでいます。両親は彼が幼い頃に離婚し、父は再婚相手と別の州で暮らしています。母は、生活のために寝る間も惜しんで仕事をしているため、ソクは、多くの時間を1人で過ごしています。1人で家にいることはとても淋しいと言います。将来、先生になりたいと思っているソクですが、支援がなければ中学校に進学できないことはよくわかっています。彼のような境遇の子どもは、カンボジアの地方では消して珍しくないのです。

チョン ソゼアロスくん

チョンは12歳、カンボジアのカンポンチュナン州カンポントララーチ郡に住んでいます。将来は、教師になりたいと言います。彼の家族は、自分の農地を持たない上に、父親は健康状態が悪く仕事ができないので、母親が働いて家族を支えています。彼の2人の兄は、生活に余裕がなかったため、中学校へは進学できませんでした。母親は、「私たちはとても貧しく、私も夫も小学校にしか通えていません。でも、子どもたちには教育を受けさせて、より良い人生を送ってほしいと願っています。特に、チョンは勉強が好きなので何とか支援を受けて学校に進学してほしいのです。」と話します。

カンボジアには、経済的に恵まれず学校に行きたくても行けない子どもたちがいます。
教育支援を受け中学校を卒業することで、職業選択の可能性が広がり貧困から抜け出せる未来が見えてきます。
皆様のご協力をどうぞよろしくお願い申し上げます。

 

カンボジアについて詳しくはこちらボタン

 

「ダルニー奨学金」は、ドナー1人につき1人の子どもを支援し、子どもには誰が支援してくれているのかを伝える、顔が見える、成長が見守れる、1対1の国際里親制度の教育支援システムです。1日当たり40円、月々1,200円、年間14,400円の支援で、子どもが1年間学校に通うことができます。

 

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