「貧しい私が中学校に通うことができ、支援者の方には心から感謝しています」(カンボジアの奨学生~ソックニー君~)
カンボジアの農村地帯に暮らすソックニー君は13歳、中学校1年生です。同年代の他の子より体が小さく痩せています。
両親はソックニー君が1歳の時にタイに出稼ぎに行ってから、連絡がなく送金もありません。現在は、祖父と祖母の3人で暮らしています。祖父は数年前に交通事故にあい、後遺症が残って働けません。世帯の収入は、祖母が耕す小さい田んぼでとれる米からの収入だけで、必要な時に少しずつ米を売り、現金に替えて生活をしています。ソックニー君も休みの日には、祖母と一緒に農作業を手伝います。
祖母とソックニー君(家の前で)
ソックニー君が7歳の時、足に炎症ができましたが、家には余裕がないため病院に連れて行ってもらえませんでした。その時は治るのかどうかとても不安でした。小さい頃から、家が貧しいことをよく知っていたので、自分は中学校には通えないと思っていましたが、ダルニー奨学金の支援で、現在は、学校に通っています。「貧しい私が中学校に通うことができ、夢のようです。これはすべて、支援者様のお陰です。心から感謝しています。」と話します。
カンボジアの中学校は義務教育で学費は無料です。しかし、学校生活に必要な制服、学用品や補講費は自分で用意しなくてはならないため、経済的に恵まれない家庭では子どもたちを学校に通わせることができません。結果、カンボジアの中学校の就学率は42%*で、貧困層が多く住む地方の農村地帯においてその数字はさらに低くなります。今回紹介したソックニー君も、ダルニー奨学金の支援がなければ中学校に通うことはできません。
「ダルニー奨学金」は、ドナー1人につき1人の子どもを支援し、子どもには誰が支援してくれているのかを伝える、顔が見える、成長が見守れる、1対1の国際里親制度の教育支援システムです。
1日当たり40円、月々1,200円、年間14,400円の支援で、子どもが1年間学校に通うことができます。