「娘を学校に通わせたい」両親の願い
カンボジアでは小学校、中学校、高校と学年が上がるにつれて著しく学校の数が減っていきます。自宅から遠い中学校へ通うには自転車の購入や、地域によっては川渡りの運賃等が必要で、その費用を捻出できないために通学をあきらめてしまう子どもがいます。
コンポンチュナン県コンポントララッチ郡に住むロン・シム・サニーさんとその家族。両親はサニーさんに中学校へ進学してほしいと願っていますが、学校は自宅から4㎞離れ、交通費を含めた教育費を捻出できないという問題を抱えています。
サニーさんは3きょうだいの長女で、彼女の家族は農耕用の土地を所有していません。両親は日雇いの仕事をして一日40,000リエル(約1300円)ほどを稼いでいますが、専門性の高い職ではないため収入は不安定です。父は小学校4年生まで、母も中学校卒業までしか教育を受けることはできませんでした。そのため、サニーさんの母は彼女が勉強を続け、より良い未来をつくることを願っています。
「サニーは今度家から4㎞離れた中学校へ通うことになり、交通費が必要になります。私たち家族は自分たちの農地を持っておらず、自分たちで食べるための米を栽培できないため、収入の少ない家庭では致命的です。サニーが教育を受けられるように、サポートしていただけることを望んでいます」
サニーさん家族のように農地を所有しておらず、日雇い労働のみで収入を得る家庭では日々の食費や生活費を稼ぐことに精一杯で、子どものための教育費をまかなうことができません。そうした生徒が学校へ通うには、ダルニー奨学金の力が必要です。
「ダルニー奨学金」は、ドナー1人につき1人の子どもを支援し、子どもには誰が支援してくれているのかを伝える、顔が見える、成長が見守れる、1対1の国際里親制度の教育支援システムです。1日当たり40円、月々1,200円、年間14,400円の支援で、子どもが1年間学校に通うことができます。