積み重なる交通費 奨学金支援の必要性とは
カンボジアに住む子どもたちの中には、毎日川を渡って学校に通う生徒がいます。同国の義務教育課程では、授業料は無料ですが毎日の交通費や教材費など、保護者への負担は小さくありません。
コンポンチュナン州コンポントロアーチ郡にあるソムレット・チェイ小学校は、トンレサップ湖を水源とする川の中洲に建ち、校長であるブン・ナロム先生は中学校へ進学する生徒の通学について心配しています。
「中洲で暮らす住民のほとんどは自分たちの農地を持っておらず、漁業や機織りで得たわずかな収入で生活しています。その収入は日々の生活を送るために十分とは言えず、都市部へ出稼ぎへ行く場合もありますが、賃金は低いものです。
私たちの住む地域から中学校へ通学する生徒たちは、毎日川を渡らなくてはいけません。たとえ授業料が無料であっても、両親は子どもたちが教育を受けるための交通費や教材費を負担することになります。毎日の生活にも困窮しているため、中には子どもを学校に通わせることができない家庭もあります。そうした子どもたちが勉強を続けるには、教育支援、奨学金支援が必要不可欠です。」
ダルニー奨学金は学力ではなく家庭の経済状況を奨学生の選考基準とし、制服や文房具などの教材費・通学のための交通費などとして使用されます。1人でも多くの子どもたちが教育を受け、貧困の連鎖から抜け出すために、皆様からのご支援をよろしくお願いします。
「ダルニー奨学金」は、ドナー1人につき1人の子どもを支援し、子どもには誰が支援してくれているのかを伝える、顔が見える、成長が見守れる、1対1の国際里親制度の教育支援システムです。1日当たり40円、月々1,200円、年間14,400円の支援で、子どもが1年間学校に通うことができます。