(特集)第1弾 ラオスの子どもの日
3回にわたって、アジアの子どもの日を紹介するゴールデンウイーク企画の第1弾、今回はラオスの子どもの日をお届けします。
ラオスでは、毎年6月1日を子どもの日(Children’s Day)としています。同時に、この日は全国植樹の日(National Tree Planting Day)としても定め、各地で自然の大切さを学ぶための活動も行われています。
6月1日は、世界の多くの国でも子どもの日として祝われているため、ラオスでは国際子どもの日(International Children’s Day)として、子どもたちが未来の国を築くことを認識し、彼らの幸せと健康を願う日としています。伝統的な歌や踊り、スポーツ大会やゲームなどのイベントが教師や保護者たちによって企画・開催され、家族が見に来ることもあります。そのほか、美術館や観光地への社会見学など、子どもたちも楽しみます。
また、この日は植樹の日でもありますので、多くの会社や政府組織関連団体で木を植えるイベントが行われます。 子どもたちが「次世代の種」と言われ大切にされるように、植樹活動も大きな意味を持ちます。ラオスはかつて国土の約90%が森林に覆われていましたが、今では40%程まで減少したと言われています。人々は子どもたちの幸せと共に、緑豊かな国に戻り、次世代へ受け継がれることを願っているのです。
しかし、実際は多くの子どもたちが経済的貧困を理由に学校へ行くことができず、イベントにも参加できない生活を送っています。6月1日は、そのような教育問題の関心を集めようと、多くの組織や団体がイベントを開催する日でもあります。
例えば、子どもや家族が無料で本や学校教材に触れることができるイベントが開かれます。学校へ行けない子どもたちは、そうしたものに触れる機会すらほとんどありません。多くの組織や市民団体の努力によって、貧しい子どもたちへ支援が届けられ、食料やお菓子、本、文房具やサッカーボールなどが贈られています。
ラオスの貧困地域に暮らす子どもたちにとって、奨学金支援や図書支援は勉強を続けるためだけでなく、こうした学校行事にも参加できるようになるとても大切なものです。貧困地域の子どもたちが当たり前に子どもの日のイベントを楽しめるよう、民際センターではこれからも支援を続けていきます。
皆様からの暖かいご支援、お待ちしております。