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12月 2019
カンボジア:就学率を上げるために
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カンボジアの教育環境は、ポル・ポト政権におけるクメール・ルージュ政党により崩壊されました。その後、国外からの支援により1979年に元の状態に戻ったかのように言われていましたが、実際は、多くの教師が殺害され、学校は壊され、その他教材も不足していました。
ここ数年で首都プノンペンなどの都市部における教育環境は劇的に改善されましたが、その陰で取り残されている地方との差は開くばかりです。公共の交通網や道路が舗装されていない地方では、都市部から物資を届けることもままならないため、その教育の質は都市部に比べて低いままです。その結果、地方における低い就学率と高い中退率は解決しがたい問題として残り続けています。
カンボジア政府は、このような状況を受けて2003年から地方の経済的に恵まれない生徒を対象に奨学金制度を開始しました。その制度は2010年までに20の高校、526の中学校で実施され、毎年30名の生徒が奨学金を受け取っています。しかし、まだ、1,555の中高等学校の生徒がその奨学金を受け取ることができず、国内外の非政府組織からの支援が不可欠です。
民際センターもカンボジアの地方における経済的に恵まれない子どもたちへの教育支援をしています。
支援品を受け取る女の子
支援品を前に話を聞く生徒たち