将来の夢はエンジニア ミャンマーの奨学生
順調な経済拡大を続けるミャンマーですが、その陰で貧富の格差は広がる一方です。子どもの労働収入に頼らなければ生活ができないため、街や村には、学校に行けずに働く子どもたちが大勢いるのです。その子どもたちは、皆、「勉強がしたい」「学校に行きたい」と言ってます。
ダルニー奨学金は、そのような子どもたちの学びを応援します。
ミャンマーの奨学生、ミン・カン・ナインは中学校3年生です。(ミャンマーでは小学校が5年制、中学校が4年制のため、ミャンマーの中学校3年生は日本の中学校2年生になります)
ミン・カン・ナイン君
父母と兄と妹の5人家族ですが、兄は2年前にタイのバンコクに出稼ぎに行ったまま連絡がありません。心当たりを人づてに探すのですが、その所在はわからないままです。妹はまだ小さく、学校に通っていないためミンが毎日世話をしています。
左から父、妹、母と
父は大工、母は育てた野菜を売って生活を支えようとしますが、5年前に祖父が病気になりその治療のため大きな借金をかかえ、まだ返済はできていません。そのため、生活は苦しく家は他人の敷地の一角に建てさせてもらいました。
ミン・カン・ナインの家
ミンの家には水道がなく、毎日の水汲みは彼の仕事です。学校のない日には、妹の面倒も見て、母の家事の手伝いもします。それでも時間を見つけて勉強し、将来はエンジニアになって家族を支えたいと思っています。
「ダルニー奨学金」制度は、経済的貧困で中学教育を受けられない子どもたちを支援する国際教育里親システムです。ドナー1人につき1人の子どもを支援し、子どもには誰が支援してくれているのかを伝える”1対1の顔の見える教育支援”です。14,400円で1人の子どもが1年間中学校に通うことができます。
ミャンマーの締切は3月20日です。