【カンボジア】女子寮の必要性
2015年よりスタートした民際センターの「カンボジア 女子寮建設プロジェクト」では、皆様からの温かいご支援によりこれまで29棟の女子寮が完成しました。女子寮建設は、カンボジアにおける教育問題のひとつ「低就学率」の改善に役立ち、学校から離れた農村部に暮らす貧しい女子生徒たちの就学を支えています。
今回は、本プロジェクトで寄贈された女子寮に暮らす生徒たちと学校長に、寮建設がもたらす効果について聞きました。
女子寮寄贈先のひとつ モンドルキリ州 フンセン ケオセイマ高校
【寮生の声】
自宅から学校まで90キロ。女子寮が叶えた高校通学
ター ピエン さん（高校1年生）
9人きょうだいの5番目として生まれました。貧しさのため、兄姉たちは小・中学校で勉強を諦めました。私はこの村で、約90キロ離れた高校へ通うことができている唯一の生徒です。我が家には学校近くに部屋を借り、食費をまかなうだけの経済的な余裕がありませんでしたが、学校に女子寮が建設されたおかげで通学が叶いました。
女子寮は今年度、学校から30キロから90キロほど離れた村出身の18名の生徒たちに生活と学びの場を提供するとともに、家族の負担も軽減してくれています。カンボジアの貧しい家庭の生徒たちのことをいつも気にかけてくださる日本の支援者様に、感謝いたします。」
【校長の声】
女子寮の必要性～27村から約280名が通う郡で唯一の高校
フンセン ケオセイマ高校校長
我が校は27村から生徒たちを受け入れている、郡で唯一の高校であり、その通学圏は遠い所では30キロから90キロにまで及びます。この厳しい状況が、遠隔地に暮らす生徒たち、とりわけ女子生徒たちにとって通学の妨げとなり、教育機会の損失につながっています。
日本のご支援者様のご寄付により、我が校に女子寮が建設されました。建設直後よりこの寮では毎年18名から24名ほどの女子生徒が生活できるようになりました。寮は教育の発展に大きく貢献し、女子生徒の就学率を引き上げています。通学費用、部屋の賃料などといった貧困家庭への負担を軽減しつつ、生徒たちの学ぶ意欲をかき立て、生活の安全も確保しているのです。
学校から離れた農村部、特に台地や山地などに暮らす多くの女子生徒たちが、通学のために寮を必要としています。学校職員と生徒、そしてこの地域を代表して、当校に女子寮を贈ってくださった日本のご支援者様に深く感謝申し上げます。」
校長先生と寮生たち（女子寮前で）
女子生徒の就学率を上げる女子寮建設へ、皆様からの温かいご支援をお待ちしております。
「女子寮建設プロジェクト」ご支援方法
～部分的なご寄付も受け付けております～
■プロジェクトの流れ
①調査と建設場所の選定（1～2ヵ月）
②女子寮建設（5～6ヵ月）
③竣工後、生徒たちが入居開始
④支援者様へ報告書のお届け（プロジェクト開始から7～8ヵ月後）
プロジェクト詳細はこちらから
■ご支援額 390万円 （寮１棟：トイレ・キッチン付）
＊為替の変動により価格が変動することがあります
■部分的なご支援をお考えの方
お一人ではなく、多くのご支援者様のご寄付により1棟の建設をめざすことができます。クラウドファンディングサイトからのご寄付が可能ですので、下記ボタンよりご支援金額をお選びいただき、クレジットカードにてお支払いをお願いいたします。
※女子寮クラウドファンディングは、おかげさまで2024年４月に達成しました！
■1棟のご支援をお考えの方（建物のみ330万円、トイレ・キッチン付390万円）
ご質問等はお気軽に下記ボタンよりご連絡ください。ご寄付いただける場合は、ご提案書と共にトイレ、キッチンやベッドなどの有無についても丁寧にご説明させていただきます。
