卒業を迎えるラオスのダルニー奨学生
東南アジアの内陸国・ラオス。外国からの投資が進んでいるとはいえ、まだまだ国全体の発展までには及びません。民際センターが活動する、ラオス中南部では、昔ながらの農業を中心とする生活が続いています。農業での収入は不安定であり、貧困を抜け出すことは難しいのが現状です。そのため、経済的理由で中学校進学を諦める子どもたちがたくさんいます。そのような子どもたちにダルニー奨学金を通じて就学の機会を提供し、最終的には貧困からの脱却を目指しています。
ラオスでは、この5月に学校の1年間が終わりを迎えます。中学校4年間を修了して卒業を迎える子どもたち、次の学年に進む子どもたち、そして新たに入学する子どもたちがいます。今回は、卒業を迎える、中学校4年生の声をお届けし、彼らの感謝の言葉と卒業後の夢をお伝えさせていただきます。
ノー・ノグラオトングさん(中学校4年生・男性)
私は、中学校に入学してから、今までの4年間奨学金支援を受けることができ、とても光栄に感じています。奨学金のおかげで、勉強していく上で必要なものを手に入れることができました。それは、きれいな制服、靴、文房具などの学用品など全てです。この4年間奨学金支援をしてくださったご支援者様には、感謝の気持ちしかありません。もし奨学金支援がなかったら、私の家の経済的負担は増え、私は今この場にいられなかったでしょう。奨学金支援のおかげで、私は中学校卒業という、4年前には想像できなかった状況にいます。中学校を卒業し、高校で勉強を続ける予定です。最後に、奨学金支援をしてくださったご支援者の方に、心からありがとうと言いたいです。
パエ・ラドコウマンさん(中学校4年生・女性)
私は、家族の中で長女という立場であるために、両親から中学校を中退し、家事を手伝うように言われる可能性がありました。しかし、4年間の奨学金支援があったからこそ、卒業まで中退をせずに、通うことができました。中学校卒業まで奨学金を支援してくださった、ご支援者様にお礼を言いたいです。この4年間中学校で勉強したことで、いかに教育が重要であるかを知ることができました。今後、貧困から抜け出し、家族を助け、村を発展させるなど、恩返しをしたいと考えています。ご支援者の方に重ねてお礼をお伝えし、私と同じような境遇(経済的理由で学校を諦めかけている)にいる子どもたちへの支援をお願いしたいです。
経済的理由で、中学校進学を諦めかけたり、中退をしてしまう子どもがいます。今回紹介した2名のように、奨学金支援のおかげで、中学校を卒業し、さらにその先の未来を考えられるようになります。皆様の温かい支援をお願いします。
ラオスの締切は7月20日です。