【ラオスHOPE奨学生】支援者K様へのお礼
バン・サヤソーンさん(18歳)は、HOPE奨学金の2年目の支援を受けている奨学生です。現在、ウドムサイ県にあるホウネ高校の2年生として学んでいます。何年も前に父親が亡くなり、バンさんは母親と5人のきょうだいと一緒に暮らしています。家は竹製の壁とトタン屋根でできた平屋です。家庭は貧しく、母親は家族みんなのために一生懸命働かなければなりませんが、そのような中でも、母親は彼女に勉強を続けるようにといつも励ましてくれます。
他の家庭のように田んぼは所有しておらず、家の脇に野菜作り用の小さな畑があるのみです。バジル、チリ、レモングラスを育て、鶏やアヒルの飼育を行い、それによってある程度自給自足ができています。母親は普段から農業をしていますが、田植えの時期になると、子どもたちも一緒に近所の農家へ行き、農作業を手伝います。そこで得る収入が家計の足しになっています。バンさんは次女で、弟と妹の世話や家事など母親の手伝いをします。毎日、朝と放課後には、鶏やアヒルの世話をし、野菜に水をやり、定期的な畑の手入れを行っています。
バンさんHOPE奨学金についてこのように語っています。
「高校3年生を卒業するまで奨学金が約束されていてとても嬉しいです。これまで受け取った奨学金は、必要な学用品や制服を買うために使い、残りは将来必要な時のために大切に保管しています。奨学金のおかげで、家族が私のために使う教育費の負担が減り、他のきょうだいも学校に行くことができます。私に学ぶ機会を与えてくださった支援者のK様に心より感謝いたします。より良い人生を送るために、私はベストを尽くし、熱心に勉強することを約束します。」
バンさんの夢は、自分で小さなビジネスを始めることです。将来は、母親と家族の面倒を見ることができるような良い仕事を見つけたいと思っています。奨学金は単に彼女に学ぶ機会を与えるだけでなく、将来の夢への希望を与えています。
*HOPE奨学金については、ラオス南部の支援地域以外に北部のウドムサイ県の生徒の支援も行っております。
「HOPE奨学金」は、顔が見える、成長が見守れる高校生の奨学金制度です。
質の高い教育を、国の未来を担う高校生たちに提供したいという想いからスタートしました。
1日当たり100円、月々3,000円、年間36,000円の支援で、生徒が1年間高校に通うことができます。
皆様からのご支援、お待ちしております。