タイ奨学生からの手紙
ダルニー連絡会「ほほえみの会」(世話人 渡辺幸男さん)が支援しているタイの奨学生、カニンガーさん(中3)から同会宛てに以下の手紙が届きました。
タイの奨学生 カニンガーさんからの手紙
今、中学3年生で、スリン県ジークテーク村にお父さん、お母さん、妹、弟と住んでいます。
弟は再生不良貧血という病気で、月1回プラサート病院に行き、輸血をしなればなりません。お母さんも病気です。
学校が休みの間、私はお母さんの世話をしていてあまり出かけることはありません。お父さんが芋を植えるのを手伝う日もあります。
休みの期間中は毎日働いています。
ボランティア救助隊として、事故の時に救助活動をする『ジップテックシアントゥンスリン財団』に登録しています。
私はこのボランティアの仕事が好きです。大人になったら、小さい頃からの夢で、大好きな職業の看護士になりたいからです。
(中略)
お母さんは学費が出せないのでM4年(高校1年生にあたる)に進級する必要はないといいますが、私は将来のために勉強したいと思っています。
桜の花が見てみたいです。
最後に、学費を援助してくれているさちさんに、心から深く感謝しています。
カンガニー・シースック
手紙をもらって
他人の世話をすることが好きなカニンガーにとって、看護士になるということは小さい頃からずっと抱いてきた夢です。
一方、弟とお母さんの治療代にお金がかかり、娘に一日も早く働いてもらいたいというのがお母さんの気持ちでしょうか。
上記の手紙をHPに掲載するにあたり、渡辺さんから以下のコメントをいただきました。
渡辺さんからのコメント
カニンガーさんは『ほほえみの会』が支援している生徒です。できたら、M4年に進級ができるように支援継続を考えています。
しかし、母親が『進級する必要はない』と言っています。
タイでは、家族の中で母親の意見は絶対です(以前2回、同様のケースがありました)。
しかし、カニンガーさんにぜひ夢を実現してもらいたいと思うのです。
それで、EDF-Thai(タイ事務局)にお願いして、奨学金支援者がいる事を現地の担当教師に連絡してもらいました。
担当教師が保護者にその旨を伝えるとの事です(12/08現在)。カニンガーさんのM4年への進級がかなうことを強く希望しています。