現地スタッフ紹介 Part7【ミャンマー事業所:インインさん】
メコン5ヵ国にある、EDF*(Education Development Foundation)の各国事業所。
そこで働く私たちの大切な仲間であり、皆様からいただいた支援を、心をこめて子どもたちに届けてくれる現地スタッフを紹介しています。
今回は、ミャンマーの事業所に勤務する日本語が堪能なインインさんを紹介します︕
皆様、こんにちは。私はEDF-Myanmar(ミャンマー事業所)のインインと申します。私の趣味は読書です。幼い時から本が大好きで、中学生の頃は貰ったお小遣い全てを本に使ってしまうので、母親からはこれ以上買ってきたら捨てますよと言われるほどでした。本を読むことが好きですし、いろいろな本を集めることも好きです。少しずつ本を買い集めておいて、将来は大きい図書館を作りたいです。たくさんの人たちが本を気楽に読めるように、図書館とカフェを作りたいです。私はコーヒーも大好きなのです。
私は⼤学で⽇本語を専攻しました。3年間頑張って勉強してきた日本語を卒業してからも使って働きたいという希望があり、最初は日本の印刷会社で約3年間働きました。そして、その後、日本からの支援でミャンマーの地方に学校を作るNGO団体で働きました。そこで初めて、どんなに疲れていても楽しめている自分に気付き、自分がビジネスより社会奉仕の仕事に向いていることを知りました。そして、自分ができる日本語を活かして、日本人とミャンマーの村人の間に立って通訳をし、両者が幸せになれたらとてもいいことだと思いました。それ以来私は、これからの人生は自分ができる日本語を、ビジネスというより社会奉仕のために使おうと決めました。そのNGOでは3年間働き、その後ミャンマーにある日本のNGOを探している時に、知り合いの紹介で民際センターに出会いました。私がEDF-Myanmarで働き始めたのは2015年8月1日なので、今年で5年目です。現在はEDF-Myanmarで、プロジェクト全般を担当しております。これまでの5年間、いろいろな困難がありましたが、学校の先生方や、日本の民際センターの理事長はじめ、EDF-Thai(タイ事業所)の皆様のおかげで、私はEDF-Myanmarのプロジェクトを楽しく、順調に実施することができています。
現在、ミャンマーで奨学金を提供している地域というのは、⽇雇いの家庭が多く、奨学生の家庭訪問時に分かるのですが、両親が不在の家庭が多いです。“教育を受けたことがなく、普通の常識さえ分からない親に育てられた子どもたちですが、その子どもたちが今ダルニー奨学金を受け勉強をすることができています。将来は国を担う素晴らしい人材になってほしい。”と、ある村の先⽣が言う姿を見て、私は感動しました。奨学金を提供する授与式での親や、先生、生徒の喜びは、言葉で言い表せないほどで、目が輝いています。その笑顔を見て、私も人生において生きがいを感じるこのような仕事ができ、今が一番幸せだと感じています。
支援者の皆様も機会があればミャンマーへ実際に来て、支援している子どもたちの様子や親の喜ぶ姿をぜひ見てほしいです。これまで、ミャンマーの子どもたちに奨学金を支援して下さった皆様に、ミャンマーの生徒たちに代わって、心より感謝申し上げます。
「ダルニー奨学金」は、ドナー1人につき1人の子どもを支援し、子どもには誰が支援してくれているのかを伝える、顔が見える、成長が見守れる、1対1の国際里親制度の教育支援システムです。1日当たり40円、月々1,200円、年間14,400円の支援で、子どもが1年間学校に通うことができます。