ミャンマー事業所 専務理事ジン・ゾーゾー・マウンからのメッセージ
ミャンマー事業所(EDF-Myanmar)は、ミャンマー連邦共和国・教育省の認定を受け、認定国際協力団体(*iNGO)となりました。
この度、専務理事に就任しました日本語の堪能なジン・ゾーゾー・マウンから、日本の皆様へメッセージをお届け致します。
日本の支援者の皆様、2012年のEDF-Myanmar設立以来、ミャンマーの子どもたちの教育のご支援、誠にありがとうございます。おかげさまで、これまで4,316名の子どもたちが学校へ行くことができました。子どもたちに成り代わり、そして職員一同心より御礼申し上げます。
私はEDF-Myanmarの専務理事を務めますジン・ゾーゾー・マウンと申します。1981年ヤンゴン生まれです。2004年に日本へ留学し約10年間日本で会社員として働いていました。2015年にミャンマーに帰国しYellowLink社を立ち上げミャンマー人材紹介サービス、翻訳通訳サービス事業を行っていました。2019年に民際センターの理事である後藤さんのご紹介により、創設者の秋尾理事長と出会いEDF-Myanmarにて、*iNGO認定取得と支援活動の拡大を任じられ専務理事に任命されました。そしてこの度、2020年12月に正式にミャンマー連邦共和国・教育省の認定を受け、認定国際協力団体(*iNGO)となりましたことをご報告いたします。
ミャンマーは東南アジアの国で東にタイ、西にインド、北に中国というアジアの大国に隣接しています。主要民族8族と、その他少数民族135と多民族の国家であります。第2次世界大戦中1942~45年まで日本に統治されたこともあり、日本軍の遺跡も多く残ります。1948年にイギリスから独立しますがその後内戦が続き、長期にわたる軍事政権、国際社会の経済制裁により国内経済状況が悪く貧困国でありました。2010年に民主化され国際社会から多くの支援をいただきました。日本からもミャンマーのインフラ整備事業、教育事業などにJICAを始め多くの民間団体から支援をいただきました。
民主化後急速に発展したミャンマーですが、主要都市と地方の貧富の差はどんどん広がっています。経済都市であるヤンゴン市は高級マンション、ホテル、ショッピングモールなどが多くあり、一見豊かな暮らしのように見えますが、ヤンゴン市内から車で一時間も走れば雰囲気は一変し田園風景が見えてきます。ミャンマーでは、まだまだ多くの子どもたちが奨学金を必要としています。
*iNGOの認定取得を機に現在の支援活動地域だけでなく、本当に支援がなければ学校に通えない、勉強が出来ない地域の子どもたちの支援活動を始めています。まず初めに、2021-22年度に支援を決め、準備を進めているのがチン州でございます。チン州はミャンマーの西側にあり、インドとの国境沿いにあります。チン州は標高が高い地形なので交通インフラ整備も遅れ隔離されたような環境になっています。貧困家庭が多く、就学期の子供たちも教育にかかる資金がなく勉学意欲があっても、両親の農業を手伝うことをよぎなくされている場合もあります。これからのミャンマーの未来を担う子供たちに十分な教育を享受することができれば、ミャンマーはさらなる経済発展を遂げることができると信じております。
日本の皆様、どうかこれからもミャンマーの子どもたちへのご支援を、中学に通えるチャンスを与えてくださいますよう、お願いいたします。EDF-Myanmarも私を含めより一層の努力をしてまいります。今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
*iNGO: International Non-Government Organization
ミャンマーについて
「ダルニー奨学金」は、ドナー1人につき1人の子どもを支援し、子どもには誰が支援してくれているのかを伝える、顔が見える、成長が見守れる、1対1の国際里親制度の教育支援システムです。1日当たり40円、月々1,200円、年間14,400円の支援で、子どもが1年間学校に通うことができます。
ミャンマーの締切は3月20日です。