ラオスとミャンマーで新プロジェクトが始動しました
民際センターでは新たに「ラオス学校内 リサイクルプロジェクト」と「ミャンマー 浄水プロジェクト」をスタートしました。それぞれのプロジェクトについて、あらためてご紹介します。
「ラオス学校内 リサイクルプロジェクト」
なぜ「ごみ問題」に取り組むのか?
日本のようなごみ処理施設が整っていないラオスでは、ごみ問題が年々深刻化しています。ごみの種類はさまざまですが、労働人口の7割以上が農業従事者と言われるラオスでは、食品ごみに加えて農業廃棄物が多いものの、これらが再利用されることは少なく、環境問題の一因となっています。
こうした問題の一端を解決すべく今回スタートするのが「ラオス学校内 リサイクルプロジェクト」です。バクテリアによって生ごみを分解する生ごみ処理機を学校に設置することで、授業でごみの処理管理とリサイクル技術について実践的に学ぶことができます。処理機で分解された生ごみは調理用ガスと液体肥料へと形を変え、学校内や近隣農家での活用を通して、子どもたちのごみ問題への意識を高めていきます。寄贈先は、都市部・農村部を問わず広く中学校・高校・教師養成大学を対象とし、その普及を積極的に目指します。
「ミャンマー 浄水プロジェクト」
安全な水を確保
ミャンマーの学校は水道やトイレなど、基本的な設備を持つことが設立のための条件になります。しかし、備え付けの水道設備は雨水を貯めたり地下水をくみ上げたりして活用しているため、飲み水としては利用できません。また、学校の老朽化により貯水タンクも古くなっています。
そのため、老朽化したタンクの修繕と、タンクに浄水装置を設置して飲み水を確保するプロジェクトがこの度スタートしました。学校でいつでも安全な飲み水を確保できることで、生徒や教師の健康をサポートします。ミャンマーではダルニー奨学金以外で初めてのプロジェクト、まずは奨学金支援をしている学校の地域から始め、徐々に支援対象地域を拡大する予定です。
クラウドファンディングで、少額からのご寄付も可能に!
クラウドファンディングとは、1つの大きなプロジェクトの立ち上げに必要な資金に対し、個人ではなく不特定多数の人々からの支援を募り、そのプロジェクトの実現を目指すものです。
民際センターでは2021年6月に寄付型クラウドファンディングサイトをリリースし、3つのプロジェクトへのご支援を募ってきました。そのうち1つはお陰様ですでに目標金額の調達を達成し、プロジェクトの実施へと至っております。
皆様の「少額からでも支援してみたい」という想いや、費用が高額な建設物・設備に対する現地のニーズを実現すべく、民際センターでは引き続きクラウドファンディングを積極的に活用してまいります。
個人の支援では高額なプロジェクトも、クラウドファンディングではご支援金額を「1万円」「5万円」「10万円」から選ぶことができ、それぞれのご支援額に応じたリターンをご用意しています。また、これまでのご支援同様、税制優遇の対象となります。ぜひ皆様からのご支援をお待ちしております。