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6月 2018
ラオスの教育現場から
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これまでも、そしてこれからも生徒たちに寄り添い続けます
ダリバン・サイヤケット先生は、ラオスでのダルニー奨学金プロジェクトにおいて重要な役割を果たしています。先生は、初期(2009年)から奨学生の選考やサポートを行うガイダンスティーチャーの一人です。タケク郡のクアドン中学校で教鞭と取りながら、地区でおおよそ50人の奨学生を担当しています。ガイダンスティーチャーの重要な仕事の一つとして、民際センターラオス事務所と学校をつなぐ役割があります。先生は、生徒たちやその家族のことをよく知っています。そして、貧困や学校に行けない生徒たちの状況を見てよく理解し、それらを民際センターラオス事務所に伝えてくれます。ラオス事務所の職員だけでは、今のように奨学生に寄り添った支援は出来なかったでしょう。
ダリバン・サイヤケット先生
先生と生徒たち
先生は、次のように話してくれました。「日本の方々がラオスの中学生にお心を寄せて下さっていることに対して深く感謝申し上げます。中学生への奨学金制度が始まった2009年以降、このプロジェクトは子どもたちに大きな影響を与え、それは良い意味で地域における大きな変化となり、私はそれを肌で感じています。奨学金をもらう事によって生徒たちは学校に安定して通う事ができ、勉強に集中することができます。彼らは、勉強に対して情熱を持っており、このように就学の機会を得て、子どもたちはより良い人生を送ることができると家族も感謝しているのです。家族は、学校に行くためにかかる費用(学用品や制服等)を心配する必要がなく、結果として退学率は減りました。以前、生徒たちが学校に行けなかったのは、生活費を稼がなければ生きていけない状況にあったからです。生活に不安があっては、勉強にも身が入らず成績も上がりません。そして、奨学金は彼らの親や祖父母も助けます。つまり、彼らは生活費を得ることだけに専念することができ、学校に通っている子どもたちを働かす必要がなくなったからです。皆、教育の重要性をよく理解し、教育は生活の安定に繋がることをわかっているのです。」
生徒たちの様子
そして、先生は続けます。「私はいつも生徒を励まし、見守ります。生徒たちや彼らを取り巻く環境の変化について些細な事でも民際センターラオス事務所に報告し、どう対処すべきかを相談しています。奨学金は生徒たちの生活を大きく変えました。奨学生も家族もダルニー奨学金の制度があって本当に嬉しいと言います。ですから、奨学生と家族になり代わり、民際センターのスタッフ、支援者の方々にお礼が言いたいのです。彼らを助けて夢を叶えるために、是非、この取り組みを続けて下さい。教育は明るい未来をもたらし貧困の連鎖を減らすことができるのです。」
生徒たち、そして家族に寄り添った先生の姿がそこにありました。
小学校を卒業した子どもたちが、中学教育を受けることでその子の人生は大きく変わります。今、私たちが、これらの子どもに就学教育支援をし、中学教育を受けさせることで、きっと貧困から抜け出し、自立する力をつけるでしょう。
「ダルニー奨学金」制度は、経済的貧困で中学生教育を受けられない子どもたちを支援する国際教育里親システムです。ドナー1人につき1人の子どもを支援し、子どもには誰が支援してくれているのかを伝える”1対1の顔の見える教育支援”です。14,400円で1人の子どもが1年間中学校に通うことができます。
「ダルニー奨学金」制度は、経済的貧困で中学生教育を受けられない子どもたちを支援する国際教育里親システムです。ドナー1人につき1人の子どもを支援し、子どもには誰が支援してくれているのかを伝える”1対1の顔の見える教育支援”です。14,400円で1人の子どもが1年間中学校に通うことができます。