ラオスにおける教育(教師養成)の取り組みについて
ラオスには、50の少数民族が暮らし、人口の約半数弱に及ぶその民族は公用語以外の独自の言葉を話します。子どもたちが小学校に進学すると、公用語であるラオ語による教育が始まりますが、多くがそれまでラオ語と接することがないため、先生の話すラオ語が理解できず学校の授業について行けないという問題がありました。
そこで、民際センターでは少数民族出身の生徒たちに教師養成短期大学(2年制)に通い教師になってもらい、その後、故郷の村で子どもたちを教える「少数民族教師養成プロジェクト」を実施しています。このプロジェクトによって、子どもたちは自分たちの話す母語とラオ語の両方を話す先生の授業を受けることができ、就学率が少しづつ上がってきています。
このラオスの少数民族教師養成プロジェクトでこの夏、37名全員が無事に1年生過程を修了し、この生徒たちからご支援者様に宛ててお礼のお手紙が届きました。本投稿ではその2つを紹介します。
コイマニー ヨサラスさんからの感謝のメッセージ
コイマニーさん
親愛なる**様
(**には支援者様のお名前が入ります。)
こんにちは。まず、私の家族の話をさせてください。私には3人の姉と4人の兄がいて私は一番下です。家族はみんなで10人、トタン板で作られた小さな家に住んでいます。私の両親は森で植物を取ってマーケットで売って生計を立てています。時には、夜遅くまで川で魚を取り、畑で野菜を育てて生活の足しにしています。でも、その収入はわずかです。私が高校を卒業してサワナケート教師養成短期大学に入学した時、「2年間、**様から奨学金のご支援を受けることができる」と聞いたとき本当に嬉しかったのです。あなた様のご支援は、本当にありがたくて、両親だけでは私をこの短大に行かせることはできなかったでしょう。私はあなた様のご親切なご支援でこの短大に通って、とても誇らしく幸せな気持ちになりました。あなた様の存在は一生私と両親の心の支えになるでしょう。
最後に、私はあなた様のご親切に報いることができません。ただただ、あなた様とご家族の末永いお幸せ、ご健康、ご長寿、お仕事でのご成功をいつまでもお祈りいたします。そして、一生懸命勉強して、できうる限りの知識を得て、経験を積んで、立派な教師になり故郷の子どもたちを教えます。
心を込めて
コイマニー ヨサラス
ポウドソウク ヤマニイさんからのお礼のメッセージ
学校の校舎の前で
寮で(皆、遠方から通うため寮に暮らします)
親愛なるお母様のような**様(**には支援者様のお名前が入ります。)
お母様、お元気でお過ごしでしょうか?私は、ここラオスでとても元気にしています。
まず初めにに、「私への奨学金と学ぶ機会を下さって本当にありがとうございます。家族もとても喜んでいます」とお伝えしたいのです。私は両親と兄弟姉妹6人家族です。兄弟姉妹は誰も中学校を卒業していません。私はとても恵まれています。高校を卒業して、教師養成短期大学に合格し奨学金をいただくことができて本当に幸せです。あなた様のご親切は私の人生を明るくより良く変えました。卒業後、教師になれると思っただけで幸せな気持ちになります。
最後にあなた様のご健康、長寿、お仕事でのご成功をお祈りするとともに、ご支援に対するお礼を改めまして申し上げます。あなた様のご親切に報いるためにもここで一生懸命勉強して、できうる限りの知識を身に着けます。
心を込めて
ポウドソウク ヤマニイ