ラオスで“少数民族言語を話せる教師”が不足しています
少数民族の子どもたちの教育を支える
「少数民族教師養成奨学金」ご支援のお願い
「子どもたちの中途退学率」を減らすための奨学金
少数民族教師養成奨学金は、ラオス少数民族独自の言語とラオ語(公用語)を併用して教えることのできる小学校準備過程クラスの教師をめざし、教師養成短期大学で学ぶ学生を支援する奨学金です。ラオ語が理解できず小学校の授業についていけない少数民族の子どもたちの教育環境の改善と中途退学児童・生徒の削減、そして少数民族が暮らす山間地域の教師不足問題の解消に大きな役割を果たしています。
教室で学ぶ学生たち
わかりやすくきめ細かな支援へリニューアル
2022年度よりその名称を「少数民族教師養成プロジェクト」から「少数民族教師養成奨学金」と改め、「奨学金」としての支援内容はそのままに、支援者様によりわかりやすく、そして支援学生に対してもよりきめ細かに対応すべくリニューアルしました。
大きな変更点として、これまで支援者様へ初年度のみ送付していた「奨学金証書」を、1年目・2年目ともに発行することで、支援学生の様子が更にわかりやすくなります。また主な改善点として、ここ数年、支援中の学生が中途退学するケースがわずかですが生じているため、万が一中途退学が決まった場合の対応をより速やかに、確実に行うための体制をラオス事業所とともに整えました。
少数民族出身の奨学生 短大から故郷の村まで片道5時間かかるため寮で生活しています
削られる教育予算、増える奨学金の需要
毎年多くの方々からご支援をいただいている「少数民族教師養成奨学金」ですが、ラオスにおける教師数の不足は依然として深刻な問題であり続けています。事態に反して国家教育予算は削減され、教師の新規採用者数は年々減少傾向にあります。そのため、教師免許の取得後すぐに有給の教師になれるとは限らず、正規採用のチャンスを待ちながら、時にはボランティアとして教える道を選ぶ学生たちもいます。また、昨今の物価高騰がラオス国内にも甚大な影響を与えており、少数民族出身の学生が安心して教師を目指し学び続けるための奨学金支援が、ますます必要とされています。
今年度はより多くの支援を集めるため、奨学金の締め日を8月30日まで延期いたしました。出身村に戻り、同じ民族の子どもたちに独自の言語で教えられる教師数を増やし、子どもたちが継続して教育を受け続けられるよう、ぜひご支援のご検討をお願い申し上げます。