【ラオス少数民族教師養成奨学金】 卒業生たちからのメッセージ
ラオス少数民族教師養成奨学金のサポートを受けた元奨学生たちから、卒業報告、そして卒業後の近況報告が届きましたのでご紹介します。
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バエンさん:卒業の喜びを、2年間支えてくださった支援者様へ
親愛なるお母様 Y.S. 様
いかがお過ごしですか? 私はこちらでとても元気に過ごしています。
まずはじめに、Y.S.様の温かいご支援に対し、感謝の気持ちを伝えさせてください。今日という日は、私の人生で素晴らしい日です。サワンナケート教師養成短期大学から、卒業証書を受け取ることができたからです。Y.S.様からの2年間のご親切な支えがあったからこそ、私はこうして学びを終えることができました。
私はとても幸せです。短大での学びを叶えてくださったご支援に対し、改めて、心より御礼申し上げます。あなた様のご厚意を受け取った記憶は、私の中で永遠に生き続けるでしょう。
最後になりますが、Y.S.様がいつまでもお元気で長生きされますこと、そしてお仕事で成功されますことをお祈りいたします。私を支えていただき、ありがとうございました。
心を込めて
バエン ケオマニバン
卒業証書を手に笑顔のバエンさん
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また、バエンさんからの感謝のメッセージを読まれた支援者様より、ご支援に対する想いを伺いました。
Y.S.様:バエンさんをサポートされた支援者様からのメッセージ
コロナ禍にもかかわらず無事ご卒業されたとのこと。
おめでとうございます。
通常の授業とは異なり、いろいろと大変だったことと思います。
その中でもお友達同士、楽しく学ぶことはできたのでしょうか?
お写真を拝見しながらバエンさんの学生生活を想像し
遠いラオスで頑張っている娘を応援している気持になります。
ラオスはまだまだ教師が足りないとお話を伺いました。
しかし、こうして一人、また一人と確実に教師になり
教師を渇望している地域へ行って子どもたちに教育を届けていると
この支援を通して実感します。
自分にできることは限られていますが
私の代わりに彼女たちがラオス社会で活躍してくれる姿を思うと
これからもこの支援を続けていこうという気持ちになります。
教師養成短大から授与されたバエンさんの卒業証書
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次に、教師養成短期大学を卒業後、晴れて幼稚園の小学校準備過程クラスで教鞭をとるコイマニーさんからのお手紙です。奨学金支援への感謝の気持ちが綴られています。
コイマニーさん:教師として働く日常と、元支援者様への想い
こんにちは。私の名前はコイマニーです。
現在サワンナケート県のアーサパントン郡にある村に住んでいます。
県内のドンゲン地区に建つ私立の幼稚園で教師をするようになって1年が経ちます。子どもたちを教えることは私にとってとても幸せなことです。学ぶことがみんな大好きで、いつも素晴らしく明るい笑顔を私に向けてくれます。
私に奨学金のサポートをしてくださった支援者様には本当に心から感謝しています。そのご支援によって私は短大を卒業することができ、現在教師になれているからです。
あなたが健康で幸せでありますように、そしてすべての面で成功され、あなたの願いが叶いますように。
コイマニーより
教師になったコイマニーさん
コイマニーさんが勤務する学校
小学校準備過程クラスで教えるコイマニーさん
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少数民族出身の学生が、サーラワンやサワンナケートの教師養成短期大学に通学するためには、故郷の村から片道5時間かかる生徒もいます。都市部に暮らす学生に比べ、距離的にも金銭的にも不利な状況にある少数民族の学生にとって、学費・寮費・食費などを賄うことができる「少数民族教師養成奨学金」は、未来の可能性を広げるためのかけがえのない支援です。この支援は少数民族の学生が教師になる道を切り拓くだけでなく、少数民族の村でこれから生まれ育つ子どもたちが、民族固有の言葉とともに、公用語であるラオ語を新たに用いながら初等教育を学びぬき、中等教育へとつなげるためのサポートも意味します。
ラオスの国家教育予算が削減され、教師の採用枠も減少傾向にある中、それでも故郷の村で子どもたちを教えたいと熱望する少数民族学生たちへのご支援を、ぜひご検討いただけますようお願いいたします。
ラオス少数民族教師養成奨学金について