ミャンマー 奨学金授与式の様子2
民際センターとEDF-Myanmar(ミャンマー事業所)は現在ミャンマーにて、ヤンゴン地方域のチャンタビン地区、チャウ タン地区、タン リン地区の3つの地区の教育支援を実施しています。各支援地区での奨学金授与式と、先生そして奨学生からのメッセージをシリーズでお伝えします。
奨学金授与式の様子
【チャンタビン地区】
■チャゥンコゥン分校中学校
こんにちは。私は、チャゥンコゥン分校中学校の校長として、この奨学金にとても感謝していることを日本の支援者様にお伝えしたいと思います。この奨学金を受けることで、貧しい生徒たちは継続して学ぶための教育費のサポートが受けられます。生徒を代表して、日本の支援者様にお礼を申し上げます。
こんにちは、私はチャゥンコゥン分校中学校の4年生です。日本から支給された奨学金で、勉強に必要な文房具を買うことができます。また、読みたかった本を買って読むことができます。両親は経済的に困難なため、私の教育費の捻出に困っていましたが、ダルニー奨学金のおかげで、快適に勉強することができるようになりました。奨学金を提供してくださった支援者様とEDFグループに心から感謝します。
■テゥンナピン基礎教育学校
こんにちは、テゥンナピン基礎教育学校の校長です。このダルニー奨学金制度は、生徒にとって大変有益なものであり、彼らの未来に希望をもたらす貴重なものです。ミャンマーの生徒を代表し、日本の支援者様に特別な感謝の意を表したいと思います。
こんにちは。僕は、今回いただいた新年のプレゼントのような特別な奨学金で、通学用の自転車を買うことができました。3人兄弟の真ん中である僕がまだ小さいときに両親は別れ、母と祖母に面倒を見てもらってきました。日雇いの仕事をしている母は家族の生活費、私の教育費用など全てを背負わなければなりません。できるだけ高いレベルまで勉強を続け、警察官になりたいです。奨学金の支援をくださった支援者様、どうもありがとうございました。ご恩に報いる為にも、一生懸命勉強をすることと奨学金を大切に活かすことをお約束します。可能であれば大学レベルまで勉強を続けたいと願っています。
ミャンマーの子どもたちの教育支援を続けます
クーデター以降、軍による政権が確立され、アウンサンスーチー氏率いる国民民主連盟(NLD)の幹部が拘束された状態が続いているのは事実であり、国として、ミャンマーに対する支援は一切すべきでない、というご意見があることも事実です。しかしながら、子どもたちにその罪はあるのでしょうか。実際のミャンマーの市民や子どもたちの現状をEDFグループは見てきています。教育や医療などの分野での人道援助は続けなければいけません。特に教育を受ける権利は、政治とは無関係であり、子どもたちは混乱が治まった後に学校へ通えばいいというわけにはいかないのです。子どもたちから教育の機会を奪ってはいけません。
民際センター、EDF-Myanmarを含むEDFグループは、ミャンマーの子どもたちが安心して学べる日が来ることを皆様と一緒に願っています。また、ミャンマーの子どもたち、奨学生たちの学びたいという意志と権利を守るため、民と民を繋ぎ、活動していきます。どうか、皆様も継続的なご支援とご協力をよろしくお願い申し上げます。
ミャンマーの奨学金、年末キャンペーン実施中です
「ダルニー奨学金」は、ドナー1人につき1人の子どもを支援し、子どもには誰が支援してくれているのかを伝える、顔が見える、成長が見守れる、1対1の国際里親制度の教育支援システムです。1日当たり40円、月々1,200円、年間14,400円の支援で、子どもが1年間学校に通うことができます。