SDGs(持続可能な開発目標)持続可能な開発のための2030アジェンダに思う
公益財団法人 民際センター 理事長 秋尾晃正
岸田外相は2017年7月17日、米ニューヨークの国連本部で開かれた「持続可能な開発目標(SDGs)」の閣僚会議でシリア難民への教育など「子供や若者」に焦点を当てた支援として、約2年間で10億ドル(約1100億円)規模を拠出すると表明しています。
貧困削減に向けた国際社会にたいする貢献は必要だが、国の借金が1062兆5745億円、国民1人当たり約837万円の借金を抱えている計算になる現在、社会心理は、また小切手外交で、国の借金が1100億円増加と考えるもの無理はない。
「国家百年の計」とまで言いませんが、それなりの国として長期的な政策の上の決断であることを願うばかりです。
民際センターは、民の力により、教育支援を通じて、世界の貧困削減と平和構築を目指すこと、団体名の「民際」は、国が国を支援する「国際」支援ではなく、民と民との結びつきによる支援を広く日本に普及したいとの思いから「民際」と名づけています。
まさに、国内ばかりでなく、国際的にも「国」でなく「民」の活動が、日本を救い、地球を救うと確信しております。
国際里親制度「ダルニー奨学金」で有名になった「民際」センターを30年前に創設し、多くの方々のご協力でタイ、ラオス、カンボジア、ベトナム、ミャンマーの教育支援を実施してきました。
2015年までのSDGsの教育の目標EFA(Education for all)の考えを実践し、3000校余の学校の延べ約40万人の生徒に奨学金を提供することができました。
2030年に向けた新たなSDGsの教育目標「すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進」を一歩一歩皆様と前進したいと思います。
月あたり1200円の奨学金を提供し、一人の中学生を卒業まで支援し、その後の対面などで感動を味わった方も多くおります。
ネット社会が到来、支援する奨学生とのSNSの交流も夢でない時代になりました。一人の中学生の教育支援で、生きがいを感じた方もおります。
ダルニー奨学金への今後のご支援を引き続きよろしくお願い致します。
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