タイ緊急中学生教育支援のお願い – Save the Dropout Students 2025 Thailand –
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中学卒業を願う205名からの声
民際センターでは2019年以降、各国からの要望を受けSDS – Save the Dropout Students – の活動を続けてまいりました。あと1年で中学を卒業できるのに、経済的に困窮し卒業が危ぶまれ、支援を必要としている生徒たちの最終学年用に奨学金を贈るのがSDSです。
今年も、タイから205名の卒業を望む生徒から手紙と写真が届きました。
中途退学する理由は生徒の家庭環境により様々です。205名を代表して、今回6名の生徒からの手紙をご紹介します。彼らがどのような状況で生活しているのか、何を願っているのか、ぜひ皆様に少しでも知っていただければと思います。
バンコクなどの都市が目覚ましい発展を遂げる中、経済格差が広がり続けるタイでは、中学校を卒業できているかどうかが一つの大きな分かれ道となっています。中途退学の危機に直面している子どもたちを励まし、学ぶ意欲を引き出す奨学金のご支援をいただけないでしょうか。
支援が無ければ、春から中学3年生として学校に通うことが難しい生徒たちです。ぜひとも、この205名の生徒たちのご支援をご検討くだされば幸いです。
奨学金を望む6名の生徒からの手紙と写真
205名の生徒たちから届いた手紙の中から6通を写真と共にご紹介いたします。残り199人の写真についてもぜひこちらからご覧ください。
クリッポン・ユワンラム(ニックネーム:スア)
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こんにちは。僕の名前はクリッポン・ユワンラムです。ニックネームは「スア」で14歳です。 僕は現在、ワットバーンカチャイ中学校の2年生で、祖父母と一緒に暮らしており、兄弟は2人います。祖父母は一般的な日雇いの仕事や農業をしており、 両親は他県で働いています。僕の夢は軍人になることです。この職業は国や人々に奉仕できるからです。これは僕が長年憧れてきた職業です。ダルニー奨学金制度に感謝しています。この奨学金を受けることができるなら決して無駄遣いせず、家族の生活を支えるために、有効に活用することを約束します。 僕はお金を節約して使うことで、お金の価値を学び、自分自身や家族のために役立てたいと思います。 勉強に励み、良い子であり、両親、先生、そして周りの人々に対して良い人間であり続けたいと思います。
チョーラダー・スックサーン(ニックネーム:ウーイ)
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こんにちは。私の名前はチョーラダー・スックサーンです。13歳で、ニックネームは「ウーイ」です。両親と兄弟の6人家族です。家族は日雇い労働とキャッサバ、トウモロコシを栽培して収入を得ています。しかし、我が家には現在20万から30万バーツ(日本円で約90~135万円)の借金があり、家族は返済のために奔走しています。2023年に、精神に病がある隣人が自宅に火をつけ、私の家まで燃え移ってしまいました。そのせいで私たちは家を建て直さなければならなくなりました。貯金は全て無くなり、借金まで背負うことになってしまったのです。家族は働き詰めで休む間もありません。私も早く大人になって稼いで借金を返し、両親や兄弟、祖父を養いたいと考えています。将来は国のためになるような良い大人になりたいです。しかし、今できることはお金を節約して少しでも貯金することです。私たちの生活はお金があってこそだと感じます。キャッサバの栽培でもなんとか暮らせるのですが、雨期や乾期には腐って枯れてしまうので収入が不安定です。
タナバット・チャンティクン(ニックネーム:コーム)
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こんにちは。僕の名前はタナバット・チャンティクンで、ニックネームは「コーム」です。14歳で、ナコンパノム県で中学校に通う中学2年生です。兄が一人います。僕の父は長年の重労働により体が弱っているため、母が一家の大黒柱として家族を養っています。姉が僕たち兄弟の面倒をみてくれています。水道光熱費など生活費を払うためには今の収入では足りず困っていますが、それでも両親が寝ずに近所の農場の警備をするなどして働いて、僕の教育費を捻出しようとしてくれます。僕はお店を営む祖母のもとで暮らしています。祖母の健康状態もあまり良くないので、祖母の世話もしなければなりません。毎日授業が終わると、運動部の練習に参加する必要があります。学校の代表として試合に出場する為です。試合がないときは練習もなくなるので、休むことができて少し楽です。練習がないときは授業の後、宿題を終わらせてから、皿洗いや掃き掃除などの家事をします。母には肝臓の病があるので、食事の支度やその他の家事も僕がしています。母は2年前から腎臓の病もあります。僕は勉強ができるほうではありませんが、諦めたくありません。自分の成長のために、他人より努力しなければならないと思って頑張っています。学校に昼食代を持っていけない日は家からお弁当を持っていきます。そんな時はもっと一生懸命勉強しなければならないと自分を奮い立たせています。得意ではないですが、英語の授業が好きです。もっと勉強ができるようになりたいです。得意なスポーツはバレーボールです。バレーボールをしているときはとても楽しいと思うからです。将来の夢はバレーボール選手か、そのコーチや世話役です。
ナッタニチャー・ハースック(ニックネーム:パーミー)
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こんにちは。私の名前はナッタニチャー・ハースックです。ニックネームは「パーミー」です。スリン県にあるブグレン学校の中学2年生、14歳です。父と母、父方の祖母、養母、姉、妹、そして私の7人家族です。父は45歳で、屋根の修理の仕事をしています。雨が降らず仕事がない日は収入がありません。父には高血圧の持病があります。41歳の母は、妹の世話をしなければならず、また糖尿病と高血圧の持病に加え目の病気も患っているため、仕事はしていません。祖母は65歳で、レンガやタイルを運ぶ仕事をしています。祖母にも高血圧があります。養母は45歳で、税金関連の仕事をしています。姉は24歳でラヨーン県で働いています。給料が入った時は時々仕送りをしてくれますが、頻繁ではありません。妹は2歳で、保育園に通っています。そして私は、脳の手術と腕を骨折したことが原因で1か月入院したことがあります。私たち家族は他県から引っ越して来たばかりなので、今は祖母の家に借り暮らしをしています。祖母は自分が生活するので精一杯で、養母も田舎に住む自分の母親に仕送りをしなければならないので、私たち家族の生活費は十分ではありません。私は家族の負担を少なくするために、洗い物をしたり、炊事をしたり、掃除を手伝ったりしています。昼食代に一日50バーツ(約225円)をもらって、自転車で通学しています。成績は平均3.4(4が最高)で、好きな教科は中国語と芸術です。理由は、隣り合った国々のなりたちや独自性を知ることができるからです。私の夢はエンジニアになることです。収入が安定しているし、デザインしたり絵を描くことが好きだからです。もし今回奨学金をもらうことができたら、学用品を購入したいです。
カンヤコン・トーンシー(ニックネーム:プン)
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こんにちは。私の名前はカンヤコン・トーンシーです。ニックネームは「プン」です。現在バーンナーチャーン校の中学2年生です。家族は全部で5人です。両親と、祖父、姉そして私です。両親は農業に従事しています。主に芋の栽培をしています。両親はこれまで私を養い育ててくれました。我が家では学校の行き帰りに家族が送り迎えをしてくれることになっています。祖父は病気で足が悪く、草刈りなどの仕事もままならず、作業が終わると疲れ切って戾ってきます。疲れていても米と砂糖は食べます。体のあちこちが痛むようなので、私は薬を塗ってマッサージをしてあげます。私がもし奨学金をいただけるなら、それに相応しく勉強をする決心をしています。有益なことを身につけ、社会の善良な民となります。偉い人の言うことに従い、みんなの良い子になります。我が家では水道水を使っており、飲み水や水浴などに利用しています。一週間で6つのタンクが空になりますが、費用を抑えるためには節約が必要です。奨学金を得られたなら、必ずお金は節約し有益に使います。大人になったら、看護師として病人や家族を助けたいと思います。私は善良な民となり、家計を支えたいと思います。支援してくださる方のご慈悲とご親切に心より感謝いたします。
チラーイ・スーンスック
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こんにちは。僕の名前はチラーイ・スーンスックです。家はブンカーン市にあります。家族は全員で5人です。祖父、祖母、母、弟に僕です。両親は僕が幼い頃に離婚しました。成長した今、不満に感じることもあります。しかし、僕の家族は貧乏に甘んじていません。母は学校に行くのに毎日僕には20バーツ(約90円)、弟には10バーツ(約45円)を渡してくれます。そのために母は辛い仕事をしています。祖父はゴムの樹液を採集する仕事をしていますが、報酬は多くはありません。両親は一緒に暮らしていませんが、僕には面倒をみて育ててくれた祖父母がいます。僕は大人になったらバドミントンの選手になりたいという夢を持っています。祖父母はあまり健康ではありません。とにかく僕は両親を愛しています。今でも父を愛し恋しく思っています。勉強を続けるためには、教育費、衣服、靴下、靴の費用が必要です。破れたら新しく買わなければなりません。多額のお金が必要です。もし、僕がその奨学金をもらうことができたら、母と祖父母は恐らく大喜びするでしょう。僕の家族が貧乏または金持ちであろうとも、家族で助け合い問題を解決して行きます。互いを利用するのではなく、助け合い生活していきます。奨学金をくださる日本の支援者様に御礼を申し上げます。僕は勉強して両親、先生そして愛する人々に対して良い子でいることを誓います。心から感謝いたします。
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>>他の199名の写真・名前はこちらからご覧ください。<<
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※205名に達した時点でホームページ上でお知らせします。募集人数を超えるご支援があった場合には、奨学金を待つ別の生徒に割り当てさせていただきます。
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