タイの奨学生候補 母を助けるために
タイに暮らす12歳のサブくん。2023年度のダルニー奨学金を申請した理由と、今の家族との生活について語ってくれました。
家族の危機を乗り越えたい
こんにちは。僕はサブ(Sekthawut Thong-in)です。ブリーラム県ノーンキー郡にある小学校に通う6年生で12歳です。
僕には5年生の弟がいます。家族は祖父母、両親、弟と僕の6人家族です。僕たち家族はセメントでできた平屋に住んでいます。窓は雨よけのためにボロボロの金属で覆われていて、床は荒いセメントでできています。
僕の祖父母はとても高齢で、両親は安い賃金で働いています。2年前、僕の父は脳の血管の病気になり、緊急で脳の手術が必要でした。それ以前は主に父の収入に頼っていたので、父が病気の今、僕の家族の暮らす状況はとても厳しくなっています。父は仕事に打ち込めないため、家族みんなの生活を支えるために母ひとりが一生懸命働き、父を定期的に通院させるための費用を稼いでいます。
自宅近くで資材を運ぶサブくん
母と、自分の将来のために
今や母が少しでも収入を得るためにあらゆることをしています。放課後と、週末や祝日に僕と弟は学校に行く費用を稼ぐために母と一緒に働きに出ます。僕と弟は生活費を稼ぐためにたまに学校を休まなければなりません。僕は家畜や水牛の世話や草刈りといったどんな雑仕事でもします。
僕は国語を勉強するのが好きです。得意なスポーツはペタンク(ボールを使ったゲーム)です。僕と弟は学校のスポーツ大会で代表を務めました。大きくなったら教師として働きたいです。僕は両親がより良い条件でより良い人生を送れるよう、良い仕事に就きたいと思っています。僕はこの手紙を通じて、僕の教育にかかる母の経済的負担を軽減できるよう奨学金を与えてもらう機会を望んでいます。また、僕は新しい学校の制服も欲しいです。もし僕が来る2023年度に中学校に通い続けられるよう奨学金をもらうことができれば両親は僕のことを誇らしく思うと思います。
ありがとうございました。
母を助けるために水牛の世話をするサブくん
病気のお父さんと弟(向かって右側)とサブくん
「ダルニー奨学金」は、ドナー1人につき1人の子どもを支援し、子どもには誰が支援してくれているのかを伝える、顔が見える、成長が見守れる、1対1の国際里親制度の教育支援システムです。1日当たり40円、月々1,200円、年間14,400円の支援で、子どもが1年間学校に通うことができます。皆様からのご支援、お待ちしております。