タイの奨学生候補 いつかは体育の先生に
両親がキャッサバ農家として働くサタングくん。このキャッサバという芋はタイの主要農産物で、根茎から抜き取ったデンプンからタピオカが作られることが有名です。日本のタピオカブームを思い浮かべると、キャッサバを通じてサタングくんの家がとても身近に感じられるのではないでしょうか。
そんなサタングくんから、貧しい中でも勉強を続け体育の先生になりたい、というメッセージが届きました。
収入はキャッサバの収穫時期だけ
こんにちは。僕の名前はサタング(Kittisak Srimee-Ngam)です。チャイヤプーム県ケーンクロー郡にある小学校に通う6年生です。
僕は学校の近くの平屋に両親と弟とともに暮らしています。家は、キャッサバを作る農家です。僕の両親の収入は一日平均して350バーツ(2022年12月時点で日本円換算して約1,330円)ですが、毎日必ず収入があるわけではありません。キャッサバの収穫時期だけ収入があります。
平日はいつも両親が朝早くから農場へ行き、僕と弟はさっとシャワーを浴びて一緒に自転車で学校に向かいます。スポーツの練習が終わる夕方になったら、また自転車で一緒に帰ります。
サタングくんとお母さん
得意科目は体育
週末になると近くに住む叔母がいとこの面倒を見るベビーシッター代として20~50バーツ(約70円~190円)をくれるので、それを学校でのお小遣いとして使っています。学校では体育の授業が好きです。学校のチームに入って、サッカーをしています。
僕は勉強がそんなに得意ではないのですが、努力をするようにしています。大きくなったら、体育の先生になりたいです。キャッサバを収穫した後、両親がそれを売ってお金にするのに長い時間がかかることもあり、奨学金をもらうことで両親の負担を軽減したいと思っています。
家の掃除を手伝うサタングくん
この奨学金をもらうことができれば、最低でも中学校を卒業することができ、チャイヤプーム県にある体育学校でさらに高等教育を受けることができます。体育の授業に来ていた先生はとてもスポーツが上手だったので、僕も将来、この先生のようになりたいです。
もし体育の先生になれたら、家が近く両親の面倒も見ることができるこの学校に戻ってきて教えたいと思います。いただいた奨学金は、賢く活用することをお約束します。
皿洗いを手伝うサタングくん
「ダルニー奨学金」は、ドナー1人につき1人の子どもを支援し、子どもには誰が支援してくれているのかを伝える、顔が見える、成長が見守れる、1対1の国際里親制度の教育支援システムです。1日当たり40円、月々1,200円、年間14,400円の支援で、子どもが1年間学校に通うことができます。皆様からのご支援、お待ちしております。