タイの奨学生候補 夢は医者になること
ダルニー奨学金で学校に通うダウさん。日本にいる心優しい支援者のおかげで、中学1年から3年まで学校に通うことができました。彼女が奨学金のことを知って当時感じたことや、今は将来に向けてどんな夢を抱いているかを話してくれました。
親戚と弟の4人暮らし
こんにちは。私の名前はNisarat Jomsangで、ニックネームはダウです。チャイヤプーム県サップヤイ郡にある学校に通う中学3年生です。私は、中学1年生の時から今にいたるまで、ダルニー奨学金で学校に通っています。
私の両親は日雇い労働をしています。私たちの住んでいる家はとても古く傷んでいるところがあります。たまに蛇やムカデ、サソリのような毒をもつ生物が家に入ってきて、かまれたり、刺されたりします。
私は現在祖母、叔母、弟の4人で住んでいます。両親は離婚しています。は再婚した後バンコクに出稼ぎに行き、今はそこで新しい家族と暮らしています。家の世帯収入は、母が送金してくれる1か月あたり2,000バーツ(2023年1月時点:日本円換算して約7,800円)のお金に頼っています。たまに、送金してくれない月もあります。
学校の催し物に参加するダウさん
週末はお米を炊くなど家事を手伝っています。
放課後は、各教科それぞれの宿題を終わらせた後、急いで家事に取り掛かります。また学校にいるときは、お昼ご飯時に先生の手伝いとして幼稚園の子どものお皿を洗ったり、昼寝の寝かしつけをしています。
得意な授業は算数と理科と、英語です。趣味は小説を読んだり書いたりすることや、ペタンク(鉄球を投げるスポーツ)です。大人になったら、医者になって恵まれない人の病気を治してあげたいです。
表彰台にあがるダウさん
奨学金の支援を受けて私が初めて抱いた感情は、うれしい気持ちと、3年間もあたたかく支援してくださる支援者の方への感謝の気持ちでした。いただいた奨学金で学用品を買いましたが、節約して残ったお金は、今後また通学や勉強で必要になるときのためにとってあります。
奨学金のおかげで中学校を卒業できたら、高校でもっと勉強し、さらには大学に進学して医者になるための勉強を続けたいです。
最後に、私が中学校を卒業できるように支援を続けてくれた寄付者の方にお礼を伝えたいです。これからも勉強に励み、社会に役立つ人になれるよう頑張ります。
ダウさんと学校の友人たち
「ダルニー奨学金」は、ドナー1人につき1人の子どもを支援し、子どもには誰が支援してくれているのかを伝える、顔が見える、成長が見守れる、1対1の国際里親制度の教育支援システムです。1日当たり40円、月々1,200円、年間14,400円の支援で、子どもが1年間学校に通うことができます。皆様からのご支援、お待ちしております。