10年の時を経て ~自立した奨学生から支援者へ感謝のメッセージ~
中学生時代の3年間、ダルニー奨学金の支援を受けたタイの元奨学生2人が、社会人になった今、かつての支援者様へ感謝のメッセージを届けてくれました。
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ジンタナさん(26歳)
2008年から2010年までダルニー奨学金の支援を受け、卒業後は高校に進学、その後シサケット・ラジャバット大学教育学士号(タイ語専攻)取得。現在は公務員としてバンコクで補助教員をしています。
支援者様へメッセージ
私の支援者である匿名YSS 11様に出会えて幸せです。私が中学1年生だった十数年前、学校の先生が私を奨学金候補生に選んでくれました。奨学金を受けられると聞いた時はとても嬉しく、私に教育の機会を与えてくださる方への感謝の気持ちでいっぱいになりました。あなたが手紙と一緒に、友人たちとも分け合えるほど沢山の教材を贈ってくださったことを今でも覚えています。奨学金は教育費として大切に使わせていただき、それによって両親の負担は減り、家族はとても助けられました。私には、学士号を取得して教師になるという夢がありましたが、現在、大学を無事卒業し、バンコクで補助教員として働いています。同僚も、生徒も、とても親切にしてくれて、ここで働くのはとても楽しいです。私の夢を叶えてくださり、本当にありがとうございました。将来あなたに会えることを願っています。コロナに気を付けて、いつまでも元気でいてください。
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ウィーラワットさん(21歳)
ナコーンラーチャシーマー県で、2011から2013年までダルニー奨学金の支援を受け、中学卒業後は両親と同じように労働者として働き、現在はタイ王国空軍第1飛行隊で軍人として働いています。
支援者様へメッセージ
私の中学生活を奨学金でサポートしてくださった匿名YSS 11様に、心より感謝申し上げます。奨学金によって、両親が背負っていた私の教育費の負担は減り、私には教育の機会が与えられ、将来に対しての希望も与えられました。私は現在、幸運にもタイ王国空軍の軍人として働くことができています。独身で、父、母、弟4人と実家で共に暮らしています。両親は工員として鉄工所で働いていますが、正社員ではないので、十分な収入が得られないこともあります。しかし、私が軍人として働くことができ、経済的に自立しているので、家族を助けることができていると思います。YSS 11様をはじめ、奨学金支援に関わってくださった多くの方々に感謝の気持ちを伝えたいです。
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メッセージを受けて、支援者である匿名YSS 11様が、下記のコメントを寄せてくださいました。
「支援した子ども達がどのように成長したか、現在幸せであるのかを知りたかったのですが、2人から手紙や写真をもらって非常に嬉しく思いました。私も後期高齢者となりコロナ禍で旅行もままなりませんが、コロナが収束したらまたタイには行ってみたいと思っております。その時2人にお会いできたらできたら最高ですね。それまで頑張りましょう。」
元奨学生たちが立派に育ち、社会人として働く姿を見ることができるのは本当に幸せなことです。今回紹介したのは、10年以上の時を経て、支援者様と元奨学生が再びつながる感動のメッセージでしたが、ダルニー奨学金にはこのような出会いとストーリーがそれぞれにあります。遠い空の下、今も感謝を胸に頑張る元奨学生たちがいます。
「ダルニー奨学金」は、ドナー1人につき1人の子どもを支援し、子どもには誰が支援してくれているのかを伝える、顔が見える、成長が見守れる、1対1の国際里親制度の教育支援システムです。1日当たり40円、月々1,200円、年間14,400円の支援で、子どもが1年間学校に通うことができます。皆様からのご支援、お待ちしております。
タイ奨学金の締切は3月20日です