20年前に支援を受けたタイの元奨学生と支援者様の手紙
かつてダルニー奨学金の支援を受けていたタイの少女が時を経て、現在母親となり支援者様へメッセージを送ってくれました。今でも学ぶ姿勢を持ち続ける彼女の姿に、奨学金の素晴らしさを職員としてもあらためて感じさせられました。手紙を受け取った支援者様ご夫妻からの手紙もあわせてご覧ください。
➡支援者O様へ
私は2002年~2004年まで、タイのコンケン県で中学校に通っていた頃に、日本の支援者O様からダルニー奨学金のご支援を受けていました。現在は、ラヨーン県に住んでおり、33歳になり、造園現場の警備長として働いています。中学校を卒業後、同じくコンケン県の高校で3年間勉強を続けることができました。その後半年、準看護師として働き、ラヨーン県に引っ越す前に病院で働いていました。現在、3人の子を持つ母親になっています。また、仕事のかたわら、技術専門学校の2年間の会計コースをオンラインで学んでいます。その勉強に加えて、養鶏とバッタの飼育、小規模のイベントの音響・照明の仕事を副業としてしています。専門学校の勉強を終えた後は、大学に通い学士号を取りたいと考えています。私は支援者のO様の優しさにとても感謝しています。人生に役立つような勉強をする機会が与えられたことに、とても感謝しています。
➡➡ワララットさんへ
お手紙をありがとうございました。ワララットさんが美しい女性に成長され、旦那さんと3人の子どもと幸せな人生を送っていることを知り、たいへん嬉しく思いました。日本では、子どもたちが義務教育として小・中学校に通えますが、タイやラオスでは家庭の事情により学校に通えない子どもたちがいることを知り、民際センターが行う奨学金制度で何人かの子どもたちを支援することを決めたのでした。手紙を読んで、私たちの小さな支援があなたの助けになっていたことが分かって、とても幸せに感じました。母親としてあなたは学び続け、さらに夢をかなえようと努力しています。私たちはそのことをとても嬉しく思っています。あなたと家族皆が健やかで幸せでありますように祈っています。
「ダルニー奨学金」は、ドナー1人につき1人の子どもを支援し、子どもには誰が支援してくれているのかを伝える、顔が見える、成長が見守れる、1対1の国際里親制度の教育支援システムです。1日当たり40円、月々1,200円、年間14,400円の支援で、子どもが1年間学校に通うことができます。皆様からのご支援、お待ちしております。
*特定公益増進法人として、公益財団法人民際センターへの寄付金は、所得税・相続税・法人税の税制上の優遇措置を受けることができます。また、一部の自治体では個人住民税の寄付金控除の対象となります。くわしくは寄付金控除についてをご覧ください。