【タイ】お手紙紹介1:看護師を目指すチュティカーンさん
3月20日のタイとミャンマーの奨学金締切日に向けて、両国の子どもたちからのお手紙を紹介していきます。今回は、タイの中学1年生、チュティカーンさんからのメッセージをご紹介します。
チュティカーン・ジャイサイと申します。アムナートチャルーン県にある中学校の1年生です。祖父、祖母、母、叔母、私の5人で暮らしています。両親は私が物心つく前に離婚し、母と一緒に祖父母の家にやってきました。
チュティカーンさんと祖父
厳しさを増す家庭状況
私がまだ小さかったころ、お菓子が欲しくても、貧しい祖父母には買ってもらうことはできませんでした。その代わり、一緒に川で魚やエビをつかまえたり、キノコを採ったりして食べていたことを覚えています。食材が尽きると、茹でた野菜に唐辛子のディップを付けて食べ、空腹を紛らわせていました。
祖父は72歳になりますが、今では健康状態が悪く、聴力もかなり衰え、また手足の痺れや身体の痛みがあるため頻繁にリハビリに通っています。
以前はよく祖母が作ったおかずを市場や村で売って回り、家計の足しにしていました。しかし祖母は今、脳卒中の後遺症と重度の糖尿病のせいで働くことができません。祖母が入院した時、私は祖父と留守番をしました。母と叔母が交代で祖母の看病につきっきりだった2か月間は、二人とも仕事ができず収入がありませんでした。
ただでさえ良くなかった暮らしは、こうして最悪の状況に変わっていきました。
私が家にいるときは、ご飯炊き、料理、掃除、皿洗いをして少しでも祖父母に負担をかけないよう手伝っています。
家事を手伝い、家族を支えます
成績優秀、夢は看護師
学校では一生懸命に勉強し、いつもきちんと宿題を提出しているので成績は良く、平均評定は3.79(最高評定:4.0)です。学校への行き帰りはバスで通っていて月に600バーツ(約2,500円)の交通費が必要です。また、無料の給食があった小学校と違い中学校では昼食も自分で買わなくてはならず、昼食には毎日25バーツ(約100円)ほど必要です。
私は、学校の色々な活動や行事に参加するのが好きです。得意科目は英語と科学です。学校では友達から悩みや相談を持ち掛けられることもよくあります。
夢は、病気の人や自分の大切な人達を病気や怪我から救う看護師になることです。タイ人皆が病気や怪我なくいつも健康であってほしいと願っています。
夢を叶えて看護師になり、家族の皆が私を誇りに思い、少しでも家族の負担を減らすことができるよう、どうか私にダルニー奨学金のご支援をいただけないでしょうか。奨学金は、交通費や昼食代などすべて教育のために使わせていただきます。そしてもしお金が残った場合は、今後の教育費のために大切に貯金したいと思っています。
どうぞよろしくお願いします。
水撒きや料理もこなすチュティカーンさん
「ダルニー奨学金」は、ドナー1人につき1人の子どもを支援し、子どもには誰が支援してくれているのかを伝える、顔が見える、成長が見守れる、1対1の国際里親制度の教育支援システムです。1日当たり40円、月々1,200円、年間14,400円の支援で、子どもが1年間学校に通うことができます。皆様からのご支援、お待ちしております。