タイの奨学生候補：貧しくても家族の愛を受け幸せです

タイに暮らす11歳のオームくん。食堂を営む家族を助け毎日忙しく遊ぶ時間はありませんが、愛する家族を手伝うことで、その負担を減らすことができて幸せだと彼は言います。素晴らしい目標や夢を持つ彼が、どのような生活をして何を感じているのか、文章からよく分かります。2022年度のダルニー奨学金を強い意志と期待を持って申請しています。

こんにちは。僕の名前はサンペット・ムエン・ワイです。オームと呼ばれています。僕は2010年生まれの11歳です。現在、ナコーンラーチャシーマー県に住む小学6年生です。両親が営む小さな麵屋が併設された家で両親と姉と一緒に暮らしています。そこで家族の仕事を日々手伝うことができて嬉しいです。朝4時に起き、市場へ新鮮な食材を買いに行き、帰ってからは、豚肉や野菜を切ったり、麺作りなど、母のお店の準備をできる限り手伝います。収入は十分ではありませんが、何もしないよりは良いと思っていつも働いています。

閉店後は、食器洗いやテーブル拭き、店の前の通りをきれいにするなど掃除を手伝います。両親の負担を減らすために家事もします。新型コロナウイルスが流行してからは、我が家も収入がかなり減りました。でも、僕たち家族は諦めません。もし誰かから、「家族の手伝いばかりで友だちと遊ぶ時間がなくて大変でしょう」と言われても、僕は「そんなことないよ」と答えます。家族の負担を減らすために手伝うことができる自分を誇りに思っているからです。そして、暖かい愛を家族から受けながら生活できていることに幸せを感じています。

学校で学ぶオームくん

学校へは、毎日自転車で通っています。学校で催し物があればいつも先生の手伝いをします。校舎のペンキ塗りや景観整備など、与えられる仕事に責任を持って取り組むことが好きです。好きな科目は、沢山のスポーツを体験できる体育です。休み時間は友だちとサッカーをするのが好きです。サッカーはチームワークがとても大切で、勝ち負けも皆で楽しめるスポーツだからです。学校主催でスポーツ大会が開催される時は、代表選手に選ばれることが多いです。勝っても負けても、最終的な結果がどうであれ、プレイにベストを尽くせた自分のことをいつも誇りに思います。

将来、サッカーのタイ代表選手と整備士になるという夢があります。いつか大きなスタジアムでサッカーの試合に出場することができたら、自分のベストを尽くして戦います。僕には「夢があるなら踏み出そう」というモットーがあります。先生からダルニー奨学金のことを聞いた時、すぐにこのチャンスを掴み家族の負担を減らしたいと思い、この手紙を書きました。もし奨学金を受けることができたら、学用品や制服の購入など勉強のために使いたいです。そして、自動車整備の知識を身につけるため、専門学校へも進学したいと思っています。ダルニー奨学金の応募の手続きをしてくれたEDFと、これから僕を支援してくださる支援者の方に感謝します。これは僕にとってとても素晴らしいチャンスです。奨学金を自分の学びと将来のために最大限に使うことができることを願っています。

「ダルニー奨学金」は、ドナー1人につき1人の子どもを支援し、子どもには誰が支援してくれているのかを伝える、顔が見える、成長が見守れる、1対1の国際里親制度の教育支援システムです。1日当たり40円、月々1,200円、年間14,400円の支援で、子どもが1年間学校に通うことができます。皆様からのご支援、お待ちしております。

タイ奨学金の締切は3月31日です

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