ラオスの支援地域から感謝の手紙が届きました
ラオス・カムアン県にあるヒンボウン郡では、2000年から現在までダルニー奨学金の支援を受け入れてきました。そんなヒンボウン郡で長年教師として勤め、現在は郡の教育委員会で委員長をしているカムラオ先生から、感謝のお手紙が届いています。
ご支援いただいている日本の皆様
奨学金のご支援は、経済的に貧しい家庭に育つ生徒たちにとってこれ以上ない助けとなっています。奨学金のおかげで、彼らは毎年の教育費をどのように捻出するかを心配する必要がなくなるためです。また、奨学金のおかげで生徒たちは熱心に学校へ通っています。
ヒンボウン郡には98の小学校があり、女子生徒2,623名を含めた5,429名の生徒が在籍しています。中学校は7校、女子生徒1,262名を含め2,508名が在籍し、9校ある高等学校へは女子生徒388名を含めた835名の生徒がいます。2020年度、中学校における就学率は61%で前年度より0.7%上昇し、退学率は10.5%と前年度より3.6%減少しました。対して高等学校における就学率は21.3%と前年より6.6%下がり、退学率は10.2%で前年より2%上昇しました。この就学率・退学率の推移は中学校で実施されている奨学金支援が有効で、支援を受けることで両親が自分の子どもたちに教育を受けることを推奨する機会が増えたことを示しています。
私自身は2007年、タイにあるコンケン大学在学中に奨学金を受け取っていました。その後、私はここヒンボウン郡にあるヒンボウン中学校に教師として10年以上勤めました。民際センターとEDF-Laoの奨学金支援は我が校にも届いています。繰り返しますが、奨学金支援は貧しい家庭に暮らす生徒にとって非常に重要なものです。彼らは小学校を卒業できても、奨学金がなくては中学校で勉強を続けることができない場合がほとんどです。また、時には通学環境に問題がある場合もあります。奨学金があれば、経済的な負担が減るため親も安心して学校へ通わせることができます。
現在、私はヒンボウン郡の教育委員会委員長に昇進しました。委員会を代表して、奨学金へご支援をいただいている全ての皆様へ感謝を申し上げます。これからも温かいご支援をいただければ幸いです。最後になりましたが、皆様のこれからの健康とご多幸を遠いラオスからお祈りしています。
ラオス カムアン県ヒンボウン郡 教育委員会 カムラオ・サイコシー
現在、ラオスでは9月に始まる新学期に向けて皆様からのご支援をお願いしております。今年度は特に世界的な物価・燃料価格の高騰により奨学金を必要とする生徒が多く、その一人でも多くが安心して学校へ通うことができるよう、ご協力をお願い致します。
ラオスの奨学金の締切は7月20日です。
「ダルニー奨学金」は、ドナー1人につき1人の子どもを支援し、子どもには誰が支援してくれているのかを伝える、顔が見える、成長が見守れる、1対1の国際里親制度の教育支援システムです。1日当たり40円、月々1,200円、年間14,400円の支援で、子どもが1年間学校に通うことができます。
また、残念ながら退学率が上がってしまったと手紙に書いてありました、高校生への支援も始まっています。
HOPE奨学金へのご支援もお待ちしております。