2人の女子高生のお話 ~ベトナム~
ダオ ティ ムアン(Dao Thi Mung)さん
ナムティエンハイ高校 3年生 – (Grade12) –
3年前、私はEDF-ベトナム(ベトナム事業所)から奨学金の提供を受けました。ちょうどそのころでしたが、私の父が癌で亡くなってしまい、父の死後、家族は借金を抱えていたので、家族全員から私に学校を中退するように言われていました。
友達みんなは、学校に通うことが出来るのに、なぜ私だけが勉強をやめなければならないのかと本当にがっかりしていました。
そんな時、幸いなことに、スワン(Xuan)校長先生が私の家にやって来て、学校に行くように励ましてくれました。また奨学金の事を教えていただきました。それまでEDF-ベトナム(ベトナム事業所)やダルニー奨学金のことは何も知りませんでした。校長先生やEDF-ベトナムの皆様の協力のおかげで、支援者の方から奨学金を受け取りました。私は支援者の方に、心から御礼を申し上げたい、「本当にありがとう」と大声で叫びたいと思いました。お会いしたこともない一人の温かい心の持ち主の方のご尽力により困難を克服することが出来たのは本当に奇跡的なことと言っても良いと思います。
今、私は高校を卒業する準備をしています。
私は家族を支えるために将来は仕立て屋さんになりたいと思っています。
そして、EDF-ベトナムが私の故郷でもっと多くの学生を支援し続けていただけることを願っています。特に私のような女の子が、自立して生きていくための教育支援を行っていただけることを願っています。
私がEDFについて考えるとき、それはただただ「素晴らしい・希望」という言葉しか思いつきません。
ドゥ ティ トゥ グワン(Do Thi Thu Ngan)さん
ナムティエンハイ高校 2年生 - (Grade11) –
私はEDFからの奨学金の支援と、EDF-ベトナム(ベトナム事業所)の代表であるカムバン(Cam Van)さんからの助言や励ましを頂きました。
そして医者になるという夢をもつことが出来たのです。
あるとき、バンさんは学校を訪問し、「多くの困難があるにもかかわらず、あなたは学校を中退することなく、とても、がんばっていますね。」と言って頂きました。それが私にとってがんばって勉強しようという思いの助けになっています。
EDF-ベトナムから奨学金を受けて4年間、母の経済的負担は本当に軽減されました。
高校では奨学金のサポートはありませんが、母と私は、妹と私が学校に行き続けることができるように一生懸命働いています。 夢はまだ夢のままです。 私が夢をかなえるまで母が健康でいてくれるよう願っています。
私は本当にEDFに感謝しています。
支援者の方は私が夢を見続けるのを助けて頂きましたし、多くの貧しい学生たちの希望の光となっています。
「ダルニー奨学金」制度は、経済的貧困で中学教育を受けられない子どもたちを支援する国際教育里親システムです。ドナー1人につき1人の子どもを支援し、子どもには誰が支援してくれているのかを伝える”1対1の顔の見える教育支援”です。14,400円で1人の子どもが1年間中学校に通うことができます。
ベトナムの締切は7月20日です。