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1月 2022
2021年の奨学金をもらえなかった子どもたち
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2021年度タイの中学校に進学する子どもたちへのダルニー奨学金の提供ですが、募金口数が目標に達しなかったため、2021年度奨学金に応募しながら、奨学金をもらえない不安な状態のまま中学1年生に進学している生徒が大勢います。2022年度奨学金を改めて申請する子どもたちの中から、6人のお手紙とインタビュー結果を紹介させていただきます。
クリッタパス・コクサンティア (ニックネーム:クローイ)
ナコーンラーチャシーマー県
うちは四人兄弟で、僕がその末っ子です。今は母と一緒に借家に住んでいます。母は日雇い労働者で、父はナコーンナヨック県の工場で作業員をしています。新型コロナウイルスが蔓延する中、父は減給され、母は仕事の依頼が昔と同じようには来なくなってしまいました。幸いなことに、住んでいる家の大家さんはこれに同情し、僕たちを助けるために家賃の支払いをしばらくのあいだ無料にしてくれました。そのおかげで、両親の負担が部分的に軽減されています。
パッチャラパー・コンラム (ニックネーム:パーム)
ナコーンラーチャシーマー県
両親はサトウキビ刈り、トウモロコシの収穫、ジャガイモ堀りといった日雇い労働をしており、収入は不安定です。仕事がないと当然収入がありません。私は自転車で5キロメートルの道を通学していますが、その道は舗装されておらず、凸凹なので、雨の日は移動ができないため、学校を休むしかありません。家には学校に行く交通費を負担する余裕がなく、バイクを持っている友達の親にお願いして乗せてもらう時もあります。この通学費用のために、是非奨学金をいただきたいと思っています。
カイワット・ソイクントット (ニックネーム:ワー)
チャイヤプーム県
僕は祖母、父、母、そして小学校一年の弟と暮らしています。父はバイク整備士をしており、それで得たお金が家族の主な収入です。うちの村は小さく、ほとんどのお客さんはご近所です。そのため、収入は多くありません。その上、コロナが蔓延すると、収入が更に減少し、お客さんが全く来ない日もあります。進学費用を貯めるために、母と僕は週末に草刈りの仕事をすることになりました。将来、僕は専門学校の整備課に進みたいと思っています。
ワラウィット・ニンオーロー (ニックネーム:ムー)
チャイヤプーム県
父は飲料を運送しており、一日の収入は200バーツ(約700円)です。母は半身麻痺を患っており、車いすと杖を使わなければなりません。母が体調を崩すと、仕事がある父の代わりに僕は学校を休み、母の看病をしなければなりません。学校が終わったら、僕は急いで家に帰って全ての家事をこなし、ご飯を炊いて父の帰りを待ちます。もし奨学金をいただけたら、制服と文房具を購入した後、将来の進学費用に少しでも役立てたいと思います。
クアンルディ・マリテート(ニックネーム:オーム)
マハーサラカーム県
以前住んでいた場所に麻薬の問題があったので、両親が離婚した後、安全を考慮して私と上の兄弟は田舎にある祖父母の家に移り住むことになりました。母はバンコクに出て土木の仕事をしていましたが、コロナで失業してしまい、4月に家に戻ってきました。今、母は安定した収入がなく、祖父母と農作業をしています。将来、私は看護師になりたいです。
ナットリニー・サンサイ (ニックネーム:ナムサイ)
スリン県
私の両親は田植え、ゴムの樹液採取、ユーカリ栽培といった日雇い労働の仕事をしています。仕事量は時期によって異なり、収入はとても不安定です。少しでも家計を支えるために、両親は副収入を得ようと土木の仕事もしています。週末になると、私は両親の田植えの仕事を手伝います。今学期は勉強に関する出費が多いので、奨学金希望のお手紙を出しました。もし奨学金をいただけたら、制服を買います。そして、将来のために有効に活用したいと思います。
*上記の生徒は、2022年2月に実施する ’Save the Dropout Students(中途退学阻止)プログラム’にて奨学金の提供を予定しています。
「ダルニー奨学金」は、ドナー1人につき1人の子どもを支援し、子どもには誰が支援してくれているのかを伝える、顔が見える、成長が見守れる、1対1の国際里親制度の教育支援システムです。1日当たり40円、月々1,200円、年間14,400円の支援で、子どもが1年間学校に通うことができます。皆様からのご支援、お待ちしております。
タイ奨学金の締切は3月20日です