役員変更のお知らせ・ご挨拶
このたび1月の理事会及び評議員会におきまして、児玉理事長より1月31日付で公益財団法人民際センターの理事長を辞任する旨の届の提出がありました。4月の就任から約10か月間、その任を果たせましたのも皆様方のひとかたならぬご厚誼の賜物と存じ、謹んで深謝申し上げます。
後任には新任理事の神田広興が就任することとなりましたので、何卒倍旧のご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。
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辞任のご挨拶
謹啓 平素より、公益財団法人民際センターに格別のご支援とご協力を心より感謝申し上げます。
このたび、私、児王忠弘は、長年にわたりお世話になりました当団体を健康上の理由により辞することを決意いたしました。理事長としての任期は多くの課題や困難もありましたが、それ以上に多くの方々の支えを受け、心強く活動を続けることができました。
以下、これまでの活動報告を示します。
私の民際センターとの関わりは2005年から2008年の諮問委員時代にまで遡ります。タイ東北部イサーン地方で民泊(現地の村人たちの家に宿泊)した際にドラム缶のお風呂につかったことが懐かしく思い出されます。20年前のタイでは、現地の子どもたちの多くは日照りの中を裸足で登校していました。彼らのために私は自転車支援プロジェクトを立ち上げ、計2,000台の自転車を現地へ届けることができました。またラオスへ赴き、当時民際センターで実施していた校舎建設地を視察して回ったこともございます。
あれから20年の年月を経て、秋尾前理事長から現職を託された2024年は、企業・団体・個人などの一部支援者様との面会、ベトナム・カンボジア・タイへの出張、各事業所長たちとの面談、現地学校の視察、そしていち支援者としての災害寄付や奨学生支援などを通じて、諮問委員としての経験を最大限に活かしつつ理事長職を全うすることができました。
振り返れば、民際センターが目指す「教育支援活動」において、皆様の温かいご理解と協力があったからこそ、ここまで歩んでこられたことに深く感謝の気持ちを抱いております。
今後は、これまでの経験を活かし、顧問として新理事長へのサポートを地道に継続すると共に、いちドナーとして支援を続けてまいる所存です。
今後とも、公益財団法人民際センターへのご支援を心からお願い申し上げます。
謹白
2025年1月31日
公益財団法人 民際センター
顧問 児玉忠弘
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理事長就任のご挨拶
謹啓 時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
この度、公益財団法人民際センターの理事長に就任いたしました。どうぞよろしくお願い申し上げます。
当団体は、1987年に創業者の秋尾初代理事長がタイ東北地方ウドーンターニー県で少女ダルニーちゃんと出会ったことに始まり、毎年1万人程度の貧しい家庭の子ども達に対して教育支援を行うという活動を37年以上続けてきております。これまでにのべ3万7,000人以上の支援者様に支えられ、のべ44万人以上の生徒達を支援し続けてきた歴史あるNGOです。
このような歴史ある団体の理事長職に、尊敬する秋尾初代理事長、児玉前理事長の後を引き継いで就任することは、責任の重さから身の引き締まる思いで一杯でございますが、これまでのすばらしい活動を継続し、更に支援の輪を広げることができるよう微力ではありますが専心努力いたす所存でございます。
現在、民際センターのおかれている状況は寄付金額の減少に加え、物価高や、為替の円安の影響を受けて大変厳しい財務状況が続いておりますが、この難局を乗り切って一人でも多くの子ども達に笑顔を届けることができるよう職員一同で一丸となり努力してまいります。
今後とも、皆様のご指導、ご鞭撻をよろしくお願い申し上げます。
謹白
2025年1月31日
公益財団法人 民際センター
理事長 神田 広興