【タイ洪水奨学金5000キャンペーン】民際センター タイ事務局(EDF-Thai)事務局長 サンペットからのお願い -収入のない家族の子どもの将来は・・・-
経済的に貧しいタイ東北地方では、多くの家族が都市部へ出稼ぎに出て仕送りしています。
そして、それが彼らの生活を支えていました。
しかし、昨年起こった未曾有の洪水でたくさんの出稼ぎ労働者が仕事を失いました。(失業者数は、他国からの移民労働者も合わせると、約100万人ともいわれています。)
また、失業者の6割はイサーン(タイ東北地方)出身者だといった統計もあります。
経済的に貧しい彼らは、その日を生活することでいっぱいで、貯金がありません。しかも、仕事まで失ってしまったら・・・。
そういった家族の子どもは、収入を得るため、学校をやめてしまうケースが少なくないのです。
こうして、義務教育すら終了できない彼らの将来の選択肢は限られ、貧困の連鎖から抜け出すことができなくなります。
こうした状況をご理解いただき、日本の皆様により一層のご支援をよろしくお願いいたします。
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<参考資料・統計>
●バンコクの出稼ぎ労働者の約半数がイサーン(タイ東北地方)出身者
●イサーン(タイ東北地方)出身の労働者の約8割がインフォーマルエコノミーとして働く
※インフォーマルエコノミー:国の適切な保護を受けていない労働者(労働基準法、社会保障等の対象外)
※インフォーマルエコノミーとして働く労働者は一般的に適切な賃金を得られないことが多く、超過労働を強要されたり、予告なしに解雇されることがあります。また、危険で健康に被害を及ぼすような劣悪な労働環境であることが多いうえ、年金や医療保険などの社会保障が受けられません。しかし、社会的に弱い立場の者は他に選択肢がなく、インフォーマルで質の低い仕事に就くことしかできないケースが多いのです。