書き損じはがきとは?
書き損じはがきとは、宛名や文面を間違ってしまった、住所を裏面に印刷してしまったなどの理由で使えなくなってしまったはがきのことを言い、これらを切手に交換し、協力企業を介して現金化することができます。民際センターは、20年以上にわたって書き損じはがきを集め、メコン地域の子どもたちの教育支援を行ってきました。2023年度は、全国の167の団体・個人の支援者様から約532万円(ダルニー奨学金369名分の奨学金)のはがきおよび未使用切手が寄せられました。
仲間で集めた、お家の片づけ中に出てきた書き損じはがきや未使用切手を送ってください。それらは、メコン5ヶ国の経済的に恵まれない子どもたちを支援する「ダルニー奨学金」になります。むかし販売されていた古いはがき・切手も受け付けております!
書き損じはがきが現金になるまで
(1) はがきを郵便局で切手に交換します。(1枚あたり13円の交換手数料を郵便局に支払います。例:63円はがき→50円切手になります)
(2) 切手を協力企業に買い取ってもらい現金化します。(換金手数料として30%を協力企業に支払います。例:50円切手→35円になります)
書き損じはがき 交換手数料変更のお知らせ(2024.10.1より適用)
*民際センターでは毎回100枚以上を郵便局に持ち込むため、手数料は一律上記といたします。
*はがき・未使用切手ともに、ご支援者様ご自身で郵便局にて99枚以下で交換される場合は、交換手数料は1枚6円となります。
*書き損じはがきは、支援者様ご自身で切手に交換いただいてから民際センターへ送付いただくことで民際センターの経費削減につながり、スピーディに換金・奨学金化することができます。何卒ご協力をお願いいたします。
*2024年10月1日以降は、5円・10円切手を除く1円〜13円の未使用切手は受領を停止させていただきます。5円・10円切手のみ、お送りいただける場合は民際センターの通信費として活用させていただきます。
送付方法
(1) はがきを額面ごとに仕分けしてください。
(2) 仕分けたはがきを輪ゴムでとめてください。(100枚以上の場合は100枚ずつの束にしていただけますと助かります。)
(3) 可能であれば郵便局へ持っていき、高額切手(500円など)に交換してください。14円以上の額面の切手にてご送付をお願いします。
(4) はがき送付用紙に必要事項を記入し、はがきもしくは切手を民際センターへお送りください。
◆少ない枚数からでも受け付けています。
◆可能な限り高額切手への交換をお願いします。支援者様にご負担いただく郵送料が安くなり、事務局ボランティアの仕分け作業も軽減されます。
◆切手に交換する際の手数料ははがきから差し引いてもらってください。
◆はがき送付用紙はこちらからダウンロードしてください。
◆ご入用でしたら返信用の封筒をお送りしますのでご連絡ください。(※恐れ入りますが、送料は支援者様にご負担いただいております)
はがきには換金できないものがあります!
■ 宛先不明で返送されたはがき(その旨がスタンプで押されています)
■ 配達済でも消印が押されなかった年賀はがき
■ 切手の額面が汚れているはがき
■ 切手の貼っていない私製はがき
書き損じはがきの送付締切をご確認ください。
■ タイ・ミャンマー奨学金用:毎年2月末日
■ ラオス・カンボジア・ベトナム奨学金用:毎年6月末日
他の方のはがきと合算させていただいたご支援者様の証書は下記よりご覧になれます。
↓支援期間をお選びください(証書を表示するページにリンクしています。)
2024年度のご支援者様分
2023年度のご支援者様分
2022年度のご支援者様分
2021年度のご支援者様分
2020年度のご支援者様分
2019年度のご支援者様分
2018年度のご支援者様分
はがきキャンペーンの証書の例
支援者様紹介 (その他の企業・団体の支援者様紹介はこちら )
市立札幌清田高校 様
札幌市清田区の市立札幌清田高校は、1974年に創立し、学校教育の目標に「すべてのことに、なぜと問い、きわめ確かめる生徒であれ」を掲げる単位制の進学校です。学業の他、合唱部、美術部などの文化部の活動も盛んですが、野球部、ラグビー部やサッカー部などの運動部も活躍しています。
民際センターの支援を始めたのは2016年。札幌清田高校のグローバルコース2年の「国際協力」の授業では、フェアトレードについて学習し、学校祭で販売する途上国の製品を適正な価格で販売し、その収入で毎年カンボジアの子どもたちへの「ダルニー奨学金」寄付を行ってきました。しかし、昨年は、新型コロナウイルス感染症予防のため学校祭は中止。さらに、希望者が参加するカンボジアでのボランティア活動も中止。そのような状況でも経済的な理由で教育の機会に恵まれないカンボジアの子どもたちへの応援を欠かしたくないと生徒の皆様は議論を重ね、民際センターが「書き損じはがき収集」を行っていることを知り『葉書、もらってもイイですか?』プロジェクトを立ち上げました。学校内では、他学年にも「ダルニー奨学金」に関するプレゼンテーションを行ったほか、収集箱やポスターを作成し、地域の方々が集まる公民館にも置きました。さらに地域の回覧板にチラシを入れ、地域の方も巻き込んではがき収集活動を繰り広げたのです。
校内に置いた収集箱とポスター
回覧板に入れたチラシ
その結果、学校の内外から3,700枚を超える書き損じはがきと未使用切手を集め、2021年11月からカンボジアの中学校1年生3名(卒業まで支援)と中学校3年生2名(1年間支援)が、学校に通うことができることになりました(カンボジアは11月が入学、進級時期となります)。この子どもたちは、支援がなければ学校に通うことはできませんでした。プロジェクトリーダーを務める生徒様は「このように沢山のはがきが集まるとは思いませんでした。協力していただいた方へは感謝の気持ちでいっぱいです。」と話しました。
協力いただいた方へのお礼状
コロナ禍で、なぜ「支援をあきらめなければならないか」と問い、工夫を重ね、その解決策を模索し実現する市立札幌清田高校の校風、そしてなによりも、活動をした生徒の皆様に敬意を表したいと思います。その想いを確実に、責任をもってカンボジアの子どもたちに届けます。(2021.4)
枚方市立杉中学校 様
大阪府枚方市立杉中学校は、1987年(昭和57年)に近隣の2つの中学校の分離開校により創設した中学校です。校区は枚方市東部ののどかな田園地域と住宅地が広がる落ち着いた環境にあり、市内で最も大きな校区です。校訓には、誠実、正義、友愛、創造を掲げ、先生方は教育目標である「子どもの笑顔があふれる学校」をめざし、日々教育活動に取り組んでいます。ホームページ上での情報発信にも力を入れ、学校の様子を知らせることにより信頼される学校づくりを進めています。校章は、杉のまっすぐに成長する力強さの中に若さの清潔感を象徴しています。
ダルニー奨学金の支援は2005年から、一貫してタイの子どもたちの学びを応援しています。昨年度、1年生代議員は授業やニュースで世界には貧しく学校に通えない子どもたちがいることを知り、コロナ禍で自分たちも不便な状況にあるけれど、広い世界にはもっと困っている人がいてその人たちのために自分たちは何をすべきかを話し合いました。そして、3学期の取り組みとして自分たちにもできる「国際支援」として「書き損じはがき&募金キャンペーン」を立ち上げ、経済的な理由で学校に通うことができない子どもたちを助けるために学校全体に支援の呼びかけを行ったのです。まずは、貧しくて学校に行けない子どもたちが、自分たちが送ったはがきや切手で学校に通えることを皆に知ってもらうためにチラシを作り、内容にはSDGs(持続可能な開発目標、Sustainable Development Goals)や貧困削減の重要性に関する説明も盛り込みました。
はがき回収は学校の各フロアに回収箱を置き、募金は朝、校門前で集めました。その取り組みは枚方市のtwitter 「こちら、枚方市です!@hirakata_city」でも紹介されました。結果、集まったはがきや未使用切手は1,077枚と募金が18,466円。これで、5月からタイの子どもたち4人が中学校に通うことができることになりました。この子どもたちは支援がなければ、貧困のため中途退学を余儀なくされた子どもたちで就学はかないませんでした。(2021.2)
チラシに紹介されたダルニー奨学金に関する画像
キヤノン株式会社 様
キヤノンは、創業当時から、社会に貢献していくという精神が企業文化として定着しています。「共生」の理念のもと、事業拠点をおく地域が抱えるそれぞれの課題解決に貢献することにより、自社の信頼性向上のみならず、社会の持続的な発展にも貢献できると考えています。社会からの期待に耳を傾け、それぞれの地域の特性や課題にあわせた活動を展開しています。
そのひとつが、書き損じはがき収集によるダルニー奨学金の支援です。書き損じはがきの収集は、誰にでも簡単に参加できる活動です。「アジアの子どもたちの教育支援に役立てることができるのなら、捨てないで集めよう」と、社内での収集活動をスタートしました。2000年からは50円はがき250枚(当時。現在は50円はがき515枚)で1人の子どもが1年間学校に行けるダルニー奨学金に寄付を開始。25年間でタイ・ラオス・カンボジア・ミャンマーの延べ658名分の子どもたちに奨学金を寄付しました。
オリジナルキャラクターを用いた呼びかけ
年賀はがきが出回る時期に、社内イントラサイトを通じ、オリジナルのPRキャラクターを用いた呼びかけを行っています。収集された書き損じはがきは、郵便局で切手に交換し民際センターにお渡ししています。
支援している奨学生の一例
また支援国から送られてくる奨学生の写真や様子を、イントラサイトで社員に紹介しています。収集活動に参加した社員からは「子どもたちの成長ぶりを知ることができ、支援の意義や成果を感じている」という声がありました。
今後も、書き損じはがき収集による奨学生の就学支援を通じて、アジアの子どもたちの教育支援に貢献していきます。
社内で集まったはがきを、切手に換えて民際センターへ
パルシステム神奈川 様
パルシステム神奈川は「生命(いのち)を愛(いつく)しみ、自立と協同の⼒で、心豊かな地域社会を創り出します」を理念に掲げています。「食」と「農」をつなぎ、いのちの力があふれる社会を次の世代にきちんと手渡したいという思いから、安⼼して口にできる⾷品づくりや人と人とのつながりを大切に、地域に根ざした事業と活動に取り組んでいます。
「平和・国際活動」では、2002年から毎年、未使用はがきを集める活動に取り組んでいます。そのはがきが集まると「ダルニー奨学⾦」になり、メコン5ヶ国の経済的に恵まれない子どもたちが学校に通うことができます。この教育支援に共感し、支援することを通じて世界の情勢を知ることができ、私たちの生活を見直すきっかけづくりにもなると考えています。
具体的な取り組みは、お年玉年賀はがきの抽選が終わる毎年1⽉、組合員に、宅配商品と⼀緒にチラシを配り、家庭では使わない書き損じた未使用はがきを送ってもらうお願いをします。その後、本部に集まったはがきを、交流会や取り組みの学習会などを設けながら、組合員とともにボランティアで仕分けを行ってくださる団体と一緒に集計作業をし、郵便局に持って行き、高額切手に替え、民際センターに贈呈します。その後、中学校卒業まで支援できることを重要視し、今⼀番支援を必要としている国を支援先として決めています。現在までに支援した国は、タイ、ラオス、カンボジアの3ヶ国、支援した子どもたちは、231名に上ります。組合員からは、「ダルニー奨学金は、毎年支援をしている子どもの顔を奨学金証書に添付された写真で見ることができ、その成長も確認できることがとても楽しみです。」とのお声をいただいています。
パルシステム群馬 様
パルシステム群馬は、群馬県において「毎日の食事を楽しくおいしく健やかなものに」という願いから、食品の個人宅配を中心に、食に関わる様々な活動に取り組んでいます。その組織は、組合員からなる非営利の協同組織で、消費者が支えあい、よりよいくらしを実現することを目的としており、その言葉の由来は英語のpal(友達)とsystem(制度)を組み合わせた造語で、「個人の参加が大きな共同を作り出す」ことの意味を込めています。
牛のマスコットキャラクター「こんせんくん」
2005年に民際センターを通じてダルニー奨学金の支援を始めたパルシステム群馬は、平和活動、環境活動、国際支援活動などを検討していた際に、パルシステムグループの他会員生協が民際センターを介して支援を行っていたのを参考にしました。
書き損じはがき回収キャンペーンのお知らせチラシ
毎年、年賀状のお年玉くじの当選が発表された後に、全組合員向けに組合員様のメッセージが記入できるはがき回収のお願いをするチラシを配り、それを翌週、翌々週の配送で回収し、回収したはがきの整理は活動組合員と担当職員で行います。そして、回収されたはがきの換金金額は、機関誌や募集チラシなどで、組合員に報告します。2005年からの取り組みで始めはタイを支援していましたが、その後、はがきの収集時期に合わせラオスへの支援となりました。また、以前に奨学生がいる学校からお手紙が来たことがあり、支援が届いていることを実感しました。
支援している子どもたちの奨学生証書
これからも、一人でも多くの子どもたちが教育の機会を得られるように、応援を続けます。